今回は、三神功さんのメッセージをお届けいたします。
20年以上営業畑でサラリーマンとして活躍されてこられた三神さん。
お母さまの介護のご経験をきっかけに、50歳で一新塾に入塾。
そして、「90歳になっても現役シニアを創造するプロジェクト」を
立ち上げ、一新塾の仲間とともに、故郷の鎌倉市今泉台を現場に
奮闘中です。

三神さんの志を生きる挑戦をお伝えさせていただきます。

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塾生活動レポート

『90歳になっても現役シニアを創造するプロジェクト』

      一新塾42期・44期東京本科 三神功

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●90歳になっても楽しい生活が送れる社会

90歳になっても元気で自分の足で歩き、地域の人と交流し、
生きがいのある楽しい生活が送れる社会を目指します。

慣れ親しんだ自宅で最期まで、自由に自分で歩いて暮らしていける、
そのために介護が極力必要ない社会を目指します。

社会の現状は、年を取ったら動けなくなる、
そうしたら施設に入り死ぬまで面倒を見てもらう。それが当たり前に
なりつつある社会。そこには、介護者や家族にかかる大きな負担、
そして本人に取っても施設に入ればある程度自由の無い、制約の中での
生活になる負の部分があります。人手不足を解決するのも一つの手段
ですが、そもそも介護が必要になる人を減らすことが重要です。


●なぜ、孤立してしまうのか?

介護が早まる原因の一つとして、孤立が考えられます。
孤立すると家から出なくなり、歩行などの運動習慣が激減し足が弱り
歩けなくなる。会話が無くなり認知症等が進み介護が早まる可能性が
あります。

なぜ、孤立するかのひとつの要因として、特に仕事中心の人生では、
リタイヤ後の生活において、地域との繋がりの構築が難しく、
関わり方がわからないこと等から孤立してしまうことが考えられます。


●20年以上、営業畑

私は20年以上営業という数字の世界で、休みも返上で頑張っていた
つもりでした。しかし、それは忙しいことを理由に、他には関心を
持たず、何も考えないようにそこへ逃げ込んでいたんだと思います。

他界した母の最期に人手が回らず十分な介護を受けられない状況を
目の当たりし、健康であることがいかに大切かを考え始めました。


●大きな仕組みや流れを変えないといけない

母が入院していた病院は、患者約40人に対して、夜間はフロアに
看護師、介護士も数人しかおらず、手が回っていない状況、おそらく
規定ぎりぎりの人員でした。

ある日、母が「目の前のトイレに移乗してもらえず、忙しいからと
車椅子の上でさせられた」と、泣き叫びました。私は人としての尊厳を
傷つけられた母を見て、何かが間違ってると感じました。

しかし、世話をしてくれる側も重篤な患者優先であり、一生懸命やって
いて限界、でもこういうことが起きてしまう。病院の経営の問題??
あふれかえる患者、夜通し聞こえるナースコール、人員を増やしても
鼬ごっこなのではないか。

もっと大きな仕組みや流れを変えないといけないと思いました。
大きな仕組みや流れを変え、そして人を動かしていくために、
広く社会を捉え、政治も学んでみたいと思い一新塾の門を叩きました。


●「90歳になっても現役シニアを創造する」プロジェクトを立ち上げ

私は、故郷の鎌倉市今泉台を現場に、一新塾の仲間と「90歳になっても
現役シニアを創造する」プロジェクトを立ち上げました。昭和40年代に
開発された住宅地で、駅から遠く過疎化が進み、高齢化率45%を越えて
います。商店街はシャッター街になり寂しい環境でした。ペルソナを
探すため、町のあらゆる面からアプローチを行いシニアと繋がりましたが、
孤立したシニアは見つかりませんでした。

そこでここに住んでいる高齢者が困っていること、望んでいることを
傾聴するために、町の活性化ワーク兼繋がりの場のカフェイベントを
開催しました。5回開催してみて、やっと孤立したシニアを見つけ出しました。


●ヒアリングからの共通の問題点として

(1)繋がりのきっかけとなる気軽にお茶が飲めるような場所が商店街に無いこと
(2)やるべきことがわからないので外に出ない、だから目的を与えることが必要
(3)そして買い物難民が増加すること
が考えられました。

そこで町内会、市民団体の幹部を集め、今泉台にある北鎌倉台商店街に
『惣菜兼カフェ店舗』を提案しました。地域の高齢者が、散歩がてらに
歩いてきて、食べれる分だけの適量の惣菜を購入でき、そこにカフェ
スペースも併設することによって談笑=「繋がりの場」も作り、さらに
惣菜自体も高齢者が作ることでやりがいを感じてもらえる店舗。

しかし、皆で深堀していくとそれ単体だけでは収支が難しいことが
わかりました。現在はハイカーのための民泊や移動販売など他の事業
との組み合わせた仕組みを検討中です。


●一歩踏み出せた理由

入塾した当初は変えなくてはいけない思いだけが先行し、では何ができるの?
と聞かれても何も答えられない状況でした。まず自分の根っこに繋がれた
ことが重要で、そこから使命感や前進していく力を実感できました。

しかし、現実は前に進めないことも多く、悩み、気落ちする時もあり、
そんなときは一新塾のチームメンバーや他のチームの人と話をすることにより、
それぞれテーマは異なるが社会の問題を解決するという同じ方向に向かった
姿勢や意気込みに刺激され、一歩踏み出すことができました。


●今後の展望

当時の仕事の延長線に自分の思いが重なることがなかったため私は退職しました。
この町も私の根っこであり、ビジョンに通ずる起業を模索しております。
プロジェクトを進めて、最も身近にある地域との繋がりの大切さを実感しています。
人生100年時代が進むともっと地域の重要性があがってくるように感じす。
今年度はしっかりと地域に根をはり、その上で次年度は大きな流れや仕組み
を変えていきたいと思います。

 



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2019年9月 4日(水)19:30〜21:45
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会場:難波市民学習センター
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(住所)愛知県名古屋市東区上堅杉町1番地
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今回は、伊藤綾さんのメッセージをお届けいたします。
伊藤さんは2017年11月に一新塾第41期東京本科に入塾。

当時、子育てをしながら会社員として地方・郊外に大型商業施設を開発する仕事に携わっていらっしゃいました。
そして、「地方で暮らす人を増やしたい」との思いで一新塾で同志を募り「きら星」プロジェクトを立ち上げました。

2019年2月に起業。2019年3月には一家そろって新潟県湯沢町にIターン。
湯沢町で移住者の主に仕事を中心としたサポート事業を営まれています。
伊藤さんの取り組みは、NHK新潟放送局の「新潟ニュース610」(2019年7月17日放送)
でもご紹介されました。伊藤さんの志を生きる挑戦をお伝えさせていただきます。

 

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塾生活動レポート

『越後湯沢にIターン!まちづくりに取組むママ起業家』

一新塾41期東京本科 伊藤綾

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●家族4人そろってIターンし、まちづくりに取組むママ起業家

私は、新潟県湯沢町で「地方で暮らす人を増やし、消滅可能性都市をなくす」
ため、移住者の主に仕事を中心としたサポート事業を営む社会起業家です。

生まれは新潟県の柏崎市。
そんな私が縁もゆかりもない湯沢町に移住したのは、次のようなきっかけでした。

幼少期、親と一緒に湯沢町によく遊びに来て、賑わいと活気のある心がウキウキ
する町であったことを覚えています。しかし、15年前、フジロックフェスティバル
で再訪した時に、会場である苗場以外は、シャッター街となってしまった商店街や、
廃業してしまったペンションハウスなど、寂しい姿になってしまっていることに
衝撃を受けました。
 
この頃から「まちづくり」に興味を持ち、前職では、地方・郊外に大型商業施設
を開発する仕事に携わりました。私は、その仕事にやりがいを感じる一方で、
効率性を求め都市に置いてきぼりにされる地方、衰退していき人口減少に歯止め
が効かない地方の姿に、いつも消化できない疑問を感じていました。
 
会社員としても実力がついてきて、地方からまちづくりの力で日本を元気にしたい、
という思いが強くなってきました。

そして、2019年の3月に、夫・娘(3歳)・息子(7ヶ月)の一家そろって、
千葉県流山市から湯沢町へ移住してきました。

 
●都会ではない暮らし方を求めて
 
育児をしながら企業勤めをしていると、都会での一見便利な生活は
「本当の豊かさ」ではないと感じるようになりました。
 
イライラが噴きこぼれる朝の通勤ラッシュ、閉塞感のあるコンクリートジャングル、
これらが無限に続いていくように感じる乏しい環境の変化・・・
自分自身の人間性が疎外されているように感じるこの環境へ、
こんな小さな我が子たちを送り出してしまって、本当にいいのだろうか。。。
 
もしかしたら、地方で自分たちらしい暮らしを作れないだろうか?
自分たちの悩みは、他の人の悩みでもあるのではないだろうか?
 
日本全国の地方が抱える課題解決をしながら、衰退してゆく地域を、
そして日本全体を元気にする。それだけでなく、多くの人の「自分らしい暮らし」
を叶える。そんな「まちづくり」に挑戦してみたい!!という思いが抑えられなくなり、
起業を視野に入れ活動を始めました。そのステージは、自分に「まちづくり」を
するきっかけを与えてくれた越後湯沢にすることに決めました。


●一新塾への入塾とメンバーとの協働

起業を視野に入れたときに、まずは志を同じにしてくれる仲間を作りたいと考え
ました。そこで、社会起業家を輩出しているこの一新塾のことをFacebookの広告
で知り、通学で実践的に学びながら仲間づくりをしたいと入塾を申し込みました。

私は、
(1)地方暮らしをする人を全国に増やしたい
(2)都会で閉塞感を持ちながら暮らしている人、特にワーキングプアなどで
経済的にも困窮している人を地方へ移住させ、輝かせたい
という思いで、「きら星」プロジェクトを立ち上げました。

プロジェクトメンバーは、現在人材や教育のコンサルタントとして富士市で起業
独立した増田さん、卒塾後に「さいたま若者会議」を立ち上げた大学生の尾舘さん
という、個性豊かな熱いメンバーに巡り会えたことが一新塾での一番の財産となりました。

卒塾前の2018年10月に、第二子を出産した関係で、卒塾発表会などは出席することが
できませんでしたが、メンバーとともに「対象者は誰か」を深く掘り下げて、
6つの箱を回す過程において、自らの起業する際のビジョンやミッションが固まって
いきました。


●誰もが住みたいまちで暮らせる社会を

私の救うべきなのは「消滅可能性都市」。
人口増加の打ち手がなく、衰退の一途をたどっている自治体が対象です。
そうした自治体が、持続可能な人口を維持し、そこで暮らしている人たちの生活
環境を守りながら未来へ多様な地方社会をつないでいくことを目指します。

そのためには、税収を増やすことのできる生産年齢人口の方を増やしていく必要があります。

しかしながら、それを阻害するのは地方の「仕事の幅の少なさ」。
地方企業の求人は、情報の非対称性で出て来にくい。あったとしても、
求人票ベースなので、就職や転職に至るほどのモチベーティブに繋がらない。
都内の給与水準ややりがい・感度の高い仕事があまりない。

どうしたらいいか?ということで、以下の2つの施策を取り、仕事という側面を
サポートすることにより、住みたいまちで暮らせる社会の実現を目指しています。

(1)地域密着型の仕事紹介(https://kurashigoto.life )

(2)新たな働き方を実現するための基地【きら星BASE】
1.シェアオフィス(賃貸。例:地元に住むWEBデザイナーやテレワーカー)
2.飲食店(賃貸。移住者も地元の人も利用、交流の場)
3.コワーキングスペース(インターネット環境、confidentiality確保のための個室も用意)
4.移住検討者のためのお試し居住場所

狙いは、訪れる人と暮らす人両方が活用できる場を作ることで、新たなつながり
をたくさん生み出し、湯沢で暮らしたいと思う人を増やすことです。


●今後の展望

現在は、新潟県湯沢町とのタイアップにより、湯沢町での活動をメインにして
おります。ですが、同じ新潟県内の他市町村だけでなく、遠くは宮崎まで自治体
関係者の方より、ご興味を持っていただいております。

今後は、自治体との連携による移住相談窓口業務の受託などを中心にして、
全国で「誰もが住みたいまちで暮らせる社会」、そしてその先の
「消滅可能性都市をなくす」という人口動態の変化までのムーブメントを
作って行きます。

目標は、2030年までに、弊社サービスを利用して地方移住を実現する人を
10万人創出することです。

 

 

■誰もが志を生きる一新塾

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●仙台 9/8(日)

★予約 https://www.isshinjuku.com/

 

不登校や引きこもりの子どものため通信高校のサポート校(陸前高田市)に今春開設される一新塾OGの寝占理絵さん。日経新聞(3/7)の『東日本大震災8年』のコーナーで紹介されました。

 

 

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2010年に、ペイシェントフッドを起業し、「腎臓病・透析に関わるすべての人に幸せのために」をスローガンにしたポータルサイト「じんラボ」をつくられた一新塾OBの宿野部武志さん。

このたび、「どんな病気があっても大丈夫と言える社会を創ることが必要だ」との思いで、一般社団法人ピーペックを設立されました!

 

■一般社団法人ピーペック

https://ppecc.jp/

 

 

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一新塾OGで乳幼児子育てサポート協会代表の行本充子さんが「子育て応援とうきょう会議」サイトで紹介されています。
行本さんが目指すのは「産後うつゼロの社会の実現」です。

 

■とうきょう子育てスイッチ『「産後うつゼロの社会の実現」を』

https://kosodateswitch.jp/magazine/detail/?no=24&fbclid=IwAR2ore-7cYB7tynWpCNB8vKHf_CqS0EERI7DYewZ_q897UkcQ361o2kP0UE

 

 

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一新塾卒塾生の黒江乃理子さんの活動が2月14日の朝日新聞に紹介されました。

黒江さんは神奈川県川崎市内でダンススクールを経営しながらグローバル文化協働支援センターの理事長もつとめられ、外国人の地域活動への参加支援をしたり、経営されているベトナム料理のレストランで子ども食堂を開かれたりしています。

 

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松戸市で初めて!千葉県で2事業所目!

 

一新塾OGの白根邦子さんの運営する

『就労継続B型事業所ハッピーワーク松戸』では、

「障害者の在宅での就労支援」がスタートします。

 

自宅で無理のない仕事を行い、週一回の支援員による自宅訪問、

月一回の本人による事業所訪問。その人に合わせた就労訓練、

生活面、心のケアーを支援していくそうです。

 

■『就労継続B型事業所ハッピーワーク松戸』

https://www.happy-choice.org/

 

 

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今回は、一新塾41期の松丸由美子さんのメッセージをお届けいたします。

山梨県甲州市塩山(えんざん)は、ぶどうや桃などの果樹栽培が盛んで、
慈雲寺のイトザクラも有名です。

 

東京でシステムエンジニアとして忙しく仕事をされてきた松丸さんは
この土地の魅力と、地域の方の温かさに触れ、2016年から2拠点居住を開始。
2017年11月に一新塾第41期に入塾、塩山「OMOIYARI・OSEKKAI」プロジェクト
を立ち上げます。

 

そして、2018年春から塩山に移住。畑仕事を始められ、

まちづくりの活動にますます拍車がかかってきました。

松丸さんの志を生きる挑戦をお伝えさせていただきます。

 

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塾生活動レポート

『塩山「OMOIYARI・OSEKKAI」プロジェクト』

一新塾41期 東京本科 松丸由美子

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●塩山に移住した理由

 

対象地区の山梨県塩山大藤地区は昔ながらの思いやりあふれる場所です。
私は30年間都会のサラリーマンとして、忙しく生きてきました。
システムエンジニアとして、時間に追われる日々。
物質的には満たされているが、精神的には満たされない日々。
今振り返ると、他人に無関心で孤独だったと思います。

 

新たな人生にチャレンジすべく、2016年より2拠点居住を開始し、
2018年春に住民票を移しました。

 

きっかけは、当時の会社の社長から独立を促され(=戦力外通告)たこと。
その時、これからの後半人生は会社の為に生きるのではなく、自分の為、
地域の為に生きたいと考えました。

 

もう一つの理由は、東京での生活は必要以上に周りに気を遣い過ぎており、
精神的に疲れきっていました。会社と家族の束縛が辛かった。当時の私には
そういう思い込みがありました。

 

そんな中、友人の古民家探しに付き合っていたことがきっかけで、
塩山と出会いました。塩山には非日常の生活があり、ここに来ると
心と体が元気になれました。自然と週末はこちらに来ることが多くなりました。


●移住者だから、守りたい

 

移住した当初は、近所のおせっかいなおじさんがうっとうしくて仕方がありませんでした。
ある朝カーテンを開けたら、うちの畑におじさんがおり、畑を耕していたということもありました。

 

ですが、次第に見知らぬ人も思いやり、助け合う生き方に魅力を感じ、都会では
味わうことができないこの感じをいつまでも残したいと思うようになりました。
おせっかいだと思っていた近所のおじさんが、私の中で恩人に変わりました。

 

この地域も他の地方都市と同様に少子高齢化・耕作放棄地増加という問題を抱えています。
ですが、地域を支えている70代80代の元気なお年寄りからはあまり危機感を感じません。
私は移住者だからこの地域の良さを肌で感じ、守りたいと思うのかもしれません。
この世代の方が元気なうちに、何かしなければと思ったのです。

 

都会から移住してきた新規就農者を全力で応援していくことは、この地域の
問題解消に繋がると考えました。土地が借りられない、家がない、地域に心を
開けない等様々な問題を今度は私たちがおせっかい力を発揮し、新規就農者を
全力で応援することで解消したいと考えます。


●社会の現状

 

「都会 高ストレス社会、リストラ、早期退職勧奨」
私のプロジェクトのメインの対象者は、元都会のサラリーマンです。
都会では、平日は家と会社の往復だけ。通勤時間は片道1時間30分以上、
残業して家に帰るのは、夜11時。睡眠時間も4時間ほど。会社の為に精一杯
働いても、会社の業績により、早期退職を勧奨され、リストラ対象に。
仮に定年まで働いても、その後のビジョンがありません。

 

「地方 少子高齢化、耕作放棄地増加、後継者不足」
地方では、高校・大学卒業後、農業を継ぐ人が少なく、多くの方が県外に出てしまいます。
農業で生計を立てることが難しいこともあり、親世代も継いでほしいと思っている方は
少ないようです。その為、耕作放棄された土地が増え、害獣も増えています。
また、都会のサラリーマンが、地方に移住したとしても、地域のコミュニティ
に入れず、耕作放棄地や空き家を貸してもらえないことも少なくありません。


●私のビジョン

 

こうした元都会のサラリーマンに、塩山に来てもらって、畑で汗を流し、
生きていると実感してもらいたいです。家族と過ごす時間が増え、日々充実して
もらいたいです。さらに、農業で独り立ちし、地域の方と力を合わせ、地域を
守り、活気付け、充実した人生を送ってもらいたいと思います。

 

『種まき育てた野菜をつくる喜び、あげる喜び、もらう喜び
思いやり力(おせっかい力)あふれる塩山大藤地区を守る』
これが私のビジョンです。

 

地元の思いやり力(おせっかい力)と共に、新規就農者があたらしい農業、
地域を作ります。そして、地域の方と都会の方の架け橋になります。


●一新塾でプロジェクト立ち上げ

 

一新塾入塾のきっかけは、縫製工場の再生をアシストしている会社の社長が気になり、
その方の情報を収集していたところ、一新塾の講師をされていたとの情報を得た
ことがきっかけです。『再生』というキーワードは私のテーマでもあります。

 

プロジェクト立ち上げまでの動機とプロセスですが、当初は漠然とこれから生きて
いく地域の役に立つことをしたいと考えていました。
塩山の住まいの近辺も耕作放棄地が目につきます。10年後はどうなるのだろう?と考え、
今から何かを始めるべきだという考えに至り、『OMOIYARI/OSEKKAI』 プロジェクト
を立ち上げることにしました。

 

将来的に移住を考えている一新塾の仲間のお二人にメンバーに加わって頂き、
お二人には、何度も塩山に来て頂き、ここでの生活を体感してもらい、地域の人
とコミュニケーションをとってもらうことから始めました。

 

塩山に来てくれたメンバーから
「東京から1.5時間で来ることができる場所に癒しがある。地元の方に頂いた一杯
のお茶がささくれだった心を癒してくれる。」との感想をいただき、都会の人が
望む観光ってこれからはこういうことじゃないかと思いました。


●現場での活動

 

2018年3月には、塩山にて、UターンしたM夫妻へのヒアリングをさせて
いただきました。ご主人はエンジニアとして神奈川でお勤めでしたが、52歳で
早期退職をし、こちらでブドウ農家になりました。ブドウ畑は奥さんのご実家
の所有。ブドウ栽培は1年間農業学校で学んだので、問題なく始められたそうです。
収入は減ったが、無駄な出費が減り、自由な時間を持つことができ、家族4人
豊かに暮らしていらっしゃいます。

 

また、2018年9月には、調布市の深大寺手作り市で、塩山の新規就農者が
作った果物と野菜を販売しました。初出店でしたが持って行った野菜は完売しました。
野菜の産地(山梨県の塩山)に興味をもって下さったお客さんもいらしたので、
今後は塩山のPRにも力を入れていきたいと考えています。


●私も畑仕事

 

私は、移住してから畑仕事を始めました。
畑仕事は体力的にはとてもきついのですが、土に触れると「私は生きている」
と実感しました。

 

それまでは、都会で時間に追われ、惰性で生きていましたが、その時ここに
新しい居場所があるような気がしました。

 

加えて、地方で生きるベースは農業だと考え、山梨にある農業学校に1年間通う
ことにしました。農業学校では同じ志をもつ新たな同志も得ることができました。

 

また地域の方とも徐々に関係が深まり、今年は組(町会)に入ることができ、
地域行事に参加させて頂きました。
地域の方のご厚意で1反程度の畑もお借りすることになりました。


●今後の展開

 

まず、塩山に興味をもってもらう為に、イベントの開催(手作り市、ワイン試飲会、
古民家修復、耕作放棄地解消、農業体験など)、都会の人と地域の人が集う場所
づくり(cafe、マルシェ)を進めていきます。

 

イベントについては、手作り市に継続的に出店し、新規就農者の野菜を販売し、
都会の方と繋がっていきます。また畑を一反お借りできたので、耕作放棄地解消、
農業体験イベントも実施予定です。

 

2019年2月下旬から農業法人さんのお仕事をお手伝いさせて頂くことになり、
食育イベントの企画と運営を任されています。
また、地域の人が集う場所については、古民家をお持ちの方にお声かけして、イ
ベントの際にお借りするお話を進めています。

 

さらに、新規就農者を応援する為に人材支援、住まい・畑のマッチング、生産支援、
販売支援、加工に携わっていきます。

 

人材支援については、地元の企業さんに農業学校の友人(新規就農者)を紹介し、
3名の就業が決定しました。同じく、農業学校の友人が農家になるので、生産・
販売の支援を考えています。

 

また、加工を請け負ってくれる社会福祉法人さんがおり、そちらに果物や野菜の
加工を委託する予定です。加工して頂いたジュースやフルーツソースを手作り市
で販売します。

 

これらを実現させるために、塩山にたくさんの人が訪れてくれるようにしたいです。
と同時に、私自身が新規就農者でもあるので、農業でしっかりと生計を立てます。
その実体験を新規就農者に伝えていきます。

 

 

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今回は、一新塾41期・43期の佐藤豊彦さんのメッセージをお届けいたします。

 

佐藤さんは、脱サラし栃木県那珂川町で地域おこし協力隊員としてご活躍。
一新塾には、往復3時間ずつかけて、ほぼ皆勤賞でご参加いただきました。

 

「高齢になってもずっといられる農村を」をビジョンに掲げ、2018年2月に
一新塾の仲間とともにプロジェクト活動を始動、そして、2019年1月に
「合同会社繋ごう農村」を起業されました。

 

佐藤さんの志を生きる挑戦をお伝えさせていただきます。

 

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塾生活動レポート

        『繋ごう農村』
   〜高齢になってもずっといられる農村を〜

 

    一新塾41期・43期東京本科 佐藤豊彦

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●地域おこし協力隊へ

私は50過ぎに前職の製造業の会社を辞し、新しいキャリアの場所を地方と
して、栃木県那珂川町の「地域おこし協力隊」に就職しました。

技術系社員として会社に入りましたが、辞める直前は結構ハードワークに
なっていて、あるとき体の危機を感じ、これは一度リセットしてもいいかも
しれないと思ったのです。これに合わせたかのように社内でリストラがあった
のもかえって後押しとなり、思い切って飛び出しました。


●根っこにフォーカス

私の趣味の一つにオートバイで日本各地を回ることというのがあるのですが、
休みの日は渋滞のひどい都市部を抜けて田舎に足を向けると田舎はさまざまな
景色、地方独自の味、温泉で私を楽しませてくれます。

この経験があったことが大きいと思いますが、当時は地方、地域という言葉
にひかれて思い切って飛び込んでみることにしたのです。

新しい田舎での暮らし=ローコストで楽しい毎日は、「今までのストレスの
多い仕事とはなんだったんだろう?あくせくと稼いでまで稼ごうとしたお金と
なんだったんだろう?」と考えさせてくれました。

この田舎で今後も暮らしていきたいと思ったころから、この町で起業という
言葉がちらつきはじめました。そこで移住後は少しずつ手伝っていた農家さん
の販売を足がかりにと最初考えたのですが、どうも何かしっくりこない。これ
がなぜなのかわからず悩んでいたときに、見えてきたのが社会起業というキー
ワードと、それを掲げる一新塾でした。

一新塾の講義は起業のテクニックだけを教えるのではなく、根っこは何かと
いうことに徹底的にフォーカスするスタイルでこの中で少しずつやりたいことが
見えてきました。通勤は講義の都度、往復3時間ずつかかりましたが、面白くて
ちっとも苦になりませんでした。


●繋ごう農村のプロジェクト

一新塾に入ってすぐの12月の合宿で大きな気づきがありました。
今まで高齢者の農業の支援と思っていたのですが、合宿の議論の中で実はその
高齢者自身の生活が困難になると、この町を出ざるを得なくなるかもしれないと
いうことに思いが至ったのです。

早速、町に戻って関係者にヒアリングしてみると、このような高齢者はどうも
沢山いそうなこと。町や県のサポートでは手が足りず対応が後手後手に回ってい
ることなどが見えてきました。

そしてもう一つ思い出したのは、こんな出来事でした。
実は現職になる数カ月前に集落に3人しかいない山の中で暮らすおばあちゃん
と出会いました。その方が言ってたのが”こんなになってもここで暮らしたいんだよ”
との一言でした。

これらの気づきから、高齢になってもずっとこの町に住んでいただいて、農業を
続けてもらうことを目的とした「繋ごう農村のプロジェクト」を立ち上げること
にしました。

それでもプロジェクトが立ち上げるかどうかは不安がありました。
なにもない栃木のド田舎で東京からは離れている。しかも、流行りのテーマの
農業ではない高齢者にフォーカスをあてるような形のもので一緒にやりたい人が
いるんだろうか?

でもPJ募集のあと、それはすぐに間違いだったことがわかりました。
あっという間に仲間が集まってくれたのです。


●見えてきたキーワード

プロジェクトがスタートした中で最初に悩んだのが、「どうやったら高齢に
なっても町を離れないで済むのか?」ということ。一見、生活サポートをする
とか、農業手伝いでいいのでは?と思えるこのテーマもいざ現場に出てみると、
農業をやっていて元気な方が非常に多いのです。

数か月悪戦苦闘するのちに見えてきたキーワードが”車”でした。ここでは
歩いていけるスーパーがあるところに住んでいる方は非常に少ないこと。同時に
家と家が離れていて車の運転ができなくなると友達と行き来ができなくなる方が
多いことが見えてきました。このような状態になると半年以内に町を離れてしま
う高齢者が多く、これが過疎化に拍車をかけていたのです。

実際プロジェクト中にも現場では関係者から少なくとも3人がこの理由で町を
離れている話を聞きました。また、国勢調査、商圏などのデータをあたってみると、
驚くことにここは過疎が進んでいるにもかかわらず、2025年までは65歳
以上の高齢者が増え続け、1500人にものぼることがわかりました。また、
実地調査から、このうちの3割が運転困難者、もしくは予備軍と推測されること
もわかりました。

もう一つ忘れてならない大事なのは車の運転はできなくなっても農業はまだまだ
できる高齢者に取って楽しい仕事であるということ。

これらの調査から、目標は高齢者が運転できなくとも安心して住める農村づくり、
具体的には高齢者コミュ二ティづくり、移動販売、そして元気な高齢者の農業支援
という形に軸がさだまりました。


●会社設立

この3つのテーマから来年度はまずは移動販売をやることにし、会社を設立し
ました。会社名は一新塾でのプロジェクトメンバーからの強い希望があり、
プロジェクト名そのままの”合同会社繋ごう農村”としました。

https://繋ごう農村.com

ご存知のように地方でこのような事業をやっていくのは簡単ではありません。
移動販売ですら、この町の密度よりももう少し高くないと商売としてなりたちに
くいのです。そこで、事業化にあたっては徹底的に知恵を絞りました。

事務所は町内にちょうど今年廃校になった小学校があったので、交渉の上、
学校の裏側のスペースを移動販売事業用として借りることができました。設備も
学校にある調理室、冷蔵庫、事務所、事務用機器をお借りすることで、初期投資
をできるだけ抑えました。

また、移動販売車も中古で購入します。また在庫は売上データをもとに徹底的
に絞り、一般的な移動販売の品目数の1/4に絞りました。

これらの工夫で何とか運転困難な高齢者にもおいしいもの、そして食事だけで
なく衣類なども含めてお届けできればと思っています。


●今後の展開

2019年はまず移動販売を皮切りに、次に高齢者の御用聞きを検討します。
そして早ければ後半から次は高齢者コミュ二ティを実現したいと思っています。
高齢者のコミュ二ティは同時に高齢者以外の世代も集まれる場所にする=学童、
イベント実施拠点にもできたらと思っています。

まだスタートラインに立ったところですが、いろいろな工夫の中で地方でも
社会起業ができる可能性が見えてきました。これからもよろしくお願いします。

 

 

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一新塾OBでNPO法人両育わーるど代表の重光喬之さんが、日経新聞に掲載されました!

日経新聞で本日1/28からの4週連続(月曜朝刊)で掲載予定です。
重光さんは、16年に脳脊髄液減少症患者向けのエピソード共有サービス「Feese」も立ち上げています。

 

 

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