今回は、一新塾OGの二階堂すみ子さんのメッセージをお届けいただきます。

二階堂さんは、障がい者のグループホームを立ち上げるために、2016年に
千葉県東金市で、株式会社「夢のカタチ」を妹さんと一緒に起業。その直後に
一新塾第38期に入塾、仲間とまちづくりのプロジェクトを立ち上げました。
障がい者の1人1人の自律を応援する仕組みとして、生活の場、就労の場、
自己探求の場としてサービスを提供されています。
さらに、就労支援B型事業所も立上げ、冨里市にある農場で野菜作りも始めて、
農福連携にも挑戦されています。

二階堂さんの志を生きる挑戦をお伝えさせていただきます。

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塾生活動レポート

『1人1人が自律し輝きながら、ゆるーく繋がれるコミュニテイー』

            一新塾第38期・40期 二階堂すみ子 

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 私のビジョンは1人1人が自律し輝きながら、お互いの良さを生かし
ゆるーく繋がれるコミュニテイーづくりです。


●徳之島の原体験

 私は子ども時代を鹿児島県の離島、徳之島のコミュニティの中で
7人兄弟姉妹の中子として育ちました。

 地域の竹籠を編むおじいちゃんの家へ行って見よう見まねで竹籠を
編んだり、遊びに行くとおやつをくれるおばあちゃんがいたり、悪さを
すれば叱ってくれるおじさんがいる環境を当たり前だと思っていました。

 叔父は聴覚障がいでしたが、働き者で私達兄弟姉妹のことを可愛いがり
運動会のイベントなどではカメラマンをかってでてくれました。今思えば
地域では障がいのあるなしなんて関係なくコミュニテイーの一員として
生きれる環境がありました。


●都会と田舎

 そして、都会で就職し結婚し子育てをするうちに、コミュニティの
ある田舎との相違について考えるようになりました。

 都会では、障がいのある人と接する機会が少ないことで、どう接して
よいか分からない。

 お互いを知ることでお互いの良さを発見し、生かせるのではないか。
もっと相互扶助の精神を根付かせ、ゆるーくつながることで、疲弊する
人や引きこもりも減らせるのではという思いが、もやもやとしていました。


●学び直し

 そんな思いや家庭の事情で大学進学できなかった思いも私の中で
くすぶり続けていました。

 子育てが一段落ついた2012年に短期大学に進学し保育士と幼稚園
教諭の資格などを取得しました。20代から60代までの幅広い世代の
方々と共に学び充実した日々は何時からでも学び直しができるという思い
と資格を取ったことで少しの自信をつけることができました。


●障がい者支援で株式会社「夢のカタチ」を起業

 卒業後に就職した先は障がい者の就労支援A型事業所でした。
そこで私は事業所の立ち上げを任されました。就職に向けての訓練と
メンタル的なサポートで、自信もなくうつむき加減の人も少しずつ自信
を取り戻して、1年もすると本人の口から「1人暮らしをしたい」との
言葉がきけるようになってきました。

 そこで社長に障がい者の共同生活援助ホーム事業を提案しましたが
運営が厳しいとのことでした。「それならば」と私の妹と二人で障がい者
のグループホームを立ち上げるために、2016年に千葉県東金市で
株式会社「夢のカタチ」を起業しました。

 直後に一新塾に入り、プロジェクトを立ち上げ、トコトン人生の深堀りを
したことで父親と自分の夢が重なりぶれない軸ができました。
何のためにこの事業を始めたのか?と常に自分に問い原点回帰。
障がい者の1人1人の自律を応援する仕組みとして、生活の場、就労の場、
自己探求の場としてサービスを提供しています。
就労支援B型事業所も立上げ、冨里市にある農場で野菜作りも始めて、
農福連携にも挑戦しています。


●常に本人の意思を確認

 自分の人生を人任せにしないことでその人がその人の人生の主人公に
なってほしいとの思いから、

どんな働き方がしたいか?
どれくらい稼ぎたいのか?
稼いだお金はどう使うか?

などを常に本人の意思を確認しながら進めています。


●スタッフが変わった!

 会社をスタートした時には、ほとんどのスタッフが障がい者と接することが
初めての方が多く最初はどう接してよいか戸惑っていました。

 問題があって当然を前提に常にコミュニケーションを取り、カウンセラー資格
を持つスッタフを中心に勉強会や障がい者の自律の課題について考え実践する
ことを続けてきました。

 2年経った現在、スタッフから「自らの今後の人生について考えるきっかけ
を得られた」「自らの子育て経験を振り返り子どもやパートナーとの関係性が
良い方向に変わってきている」との声も聞こえてきました。

 そして何より嬉しかったのは、80歳の私の母が、障がいのある人たちと共に
農場で汗を流すことでみるみる元気を取り戻してきたことです。60年も農作業
をしてきた母の技術が生かされ母の笑顔が増えました。


●共生社会が広がる

 コミュニテイーの中で人はいろんな可能性に気づいたり、役割を担うことで
良好な相互作用が生れます。

 1人1人が自律し輝きながら、お互いの良さを生かしゆるーく繋がれるコミュ
ニテイーをつくることで日本の抱える引きこもりや障がい者や高齢者の社会問題
が解決していくのではと思うようになってきました。

 これからは農場を生かしてあらゆる世代が関われるコミュニティづくりを
していきたいと思います。そして少しづつ共生社会が広がってくれることを願って
一歩ずつ進めていきたいと思います。

 

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