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『平成を振り返ってみる』
〜サラリーマンという目線で〜
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平成元年が訪れたのは、私にとっては社会人になって一年目。
住宅メーカーでのサラリーマン時代が9年、市民活動の世界に転身してから23年。

 

「第一の人生」から「第二の人生」へ。
「組織のミッション」から「個人のミッション」へ。
「業界の論理」から「市民の論理」へ。

 

平成を通じて、私自身、こうしたパラダイムの転換を体験させていただいた。

サラリーマンという目線で平成を振り返ってみる。
大きく3つの変化があった。

 

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1つ目は、
「第一の人生」から「第二の人生」へ。
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平成が始まった1989年はバブル経済のピーク。
当時は会社の存在が大きく、会社コミュニティが社員とその家族全員の人生を
支える基盤となって「丸ごと死ぬまで面倒見ますよ」といった感じで、国家に
代わる役割を果たす勢いだった。それを支えていたのは、社員一人ひとりの
会社への忠誠心であり企業戦士として奮闘した。

しかし、バブルは間もなくはじけ、会社コミュニティも幻想に終わる。
終身雇用の前提も崩れ始めた。

 

P・F・ドラッカーは、1990年代に「歴史上初めて、人間の方が組織より長命になった。
そこで全く新しい問題が生まれた。第二の人生をどうするかである。」と指摘。
第二の人生では、もっと社会のために、もっと自分のミッションで生きるようになる。

その方法も様々。

 

「第一の方法は、文字通り第二の人生を持つことである。たんに組織を変わることでも良い。
第二の方法は、パラレル・キャリア、すなわち本業にありながらもう一つ別の世界を持つことである。
第三の方法は、ソーシャル・アントレプレナー(社会的起業家)になることである。」

 

かつてドラッカーの語っていた「第二の人生」と、
いま言われている「人生100年時代」がピタッと重なる。

 

働き方はどんどん多様化し、転職も、副業も、起業も、早期退職も、UIJターンも増えてきた。
サラリーマンの誰もが、どこかで、「第一の人生」から「第二の人生」へ、
志を生きる人生へギアチェンジをする時代となった。

 

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2つ目は、
「組織のミッション」から「個人のミッション」へ。
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一般に日本社会では、一個人、一市民の立場で“ものを言う”ことはあまりない。
組織の論理が幅をきかせるサラリーマンの世界では特に顕著だ。
なぜか、主語が自分でなく、企業であったり、国であったり、
自分を主語とせずに、評論家になってしまう。
そして、気づかぬうちに、かけがえのない「個人のミッション」を
埋もれさせ「組織のミッション」で上塗りされていく。

 

個人が表に出ることがあまり歓迎されない空気を感じる時がある。
その背景には、個人を強く出すと、個人の“エゴ”が出てしまった時の
警戒心があるのかもしれない。

 

しかし、個人のもう一つの側面に“志”がある。
何か新しい創造が生まれた時は、その人の志が鮮明に発信され、
その人の人生を賭けて身を投じた生き方に感動して、それが求心力となって
人を巻き込んでいったときだ。自己の利益や欲望や野心とは違う、自分の内に
ある志を表に出すことができたときだ。志の中には、自己実現も利他の精神も
社会変革への切なる願いも込められている。

 

そうした個人の思いを、IT革命によって誰もが低コストで発信できるようになった。
タテ割りを超えて個で繋がれるようになり、新しいコミュニティも続々と
生まれている。

 

私たちは組織人である前に、一人の人間である。
主語を、「私」に変える人が増えてきた。
それこそが、「組織のミッション」から「個人のミッション」を生きることである。

 

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3つ目は、
「業界の論理」から「市民の論理」へ。
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これまで日本社会は巨大な二つのエンジンが牽引役。
一つは「行政セクター」。
もう一つは「ビジネスセクター」。

 

かつては、ものすごく機能したこの2つのセクターも、右肩上がりの時代は終わり、
人口減少、少子化、高齢化、格差拡大など、時代の変化についていけず、制度疲労
を患っている。何かに困っていたら行政がすべての相談に乗ってくれるという
時代は終焉。また、企業の経済力が人々の生活や心をさらに豊かにしてくれる
という企業神話も崩壊。

 

IT革命で、「行政セクター」も「ビジネスセクター」もシステムは進化している
はずなのに、格差・分断・孤立の現実を生み出し、人間の幸福度という観点からは
豊かさをもたらせてはいない。

 

こうした中、生活者としての論理を取り戻すために台頭してきたのが、「市民セクター」だ。
「市民セクター」は、阪神淡路大震災や東日本大震災など、切実な試練に遭遇する
たびに、そのプレイヤーは続々と増えてきた。「市民セクター」のプレイヤーは、
社会起業家やNPO、仕事の合間を縫ってボランティアする私たち市民一人ひとりだ。
地域の様々な問題を解決し、豊かなコミュニティをつくり上げることで志を生きる人たち。

 

「市民セクター」では、自己実現ができ、社会にも貢献し、楽しく事業も起こし、
お金も回していく。行政の役割を「市民セクター」がどんどん担っていけば、
税金の無駄をなくし、サービスのクオリティを上げることもできる。

 

「行政セクター」「ビジネスセクター」(業界の論理)だけでなく、
「市民セクター」(市民の論理)が加わってきた。

 

このような3つの潮流を生み出した平成。
マジョリティであるサラリーマンの意識が大きく変わった時代とも言える。


これまで、どっぷり「ビジネスセクター」の住人だったサラリーマンが、
いつでも、市民活動家に、社会起業家に、政治家に、なれる。
誰もが、地域づくり・国づくりのプレイヤーだ。

 

令和の時代は、私たち一人ひとりが、個人として、志を生きる人生にギアチェンジし、
自らのミッションを邁進することこそが、新時代創造のエンジンとなるのではないだろうか。

 

これまで平成維新を旗に5000人の同志が集い、果敢に社会変革に挑戦してきた一新塾。
令和の時代は、同志10000人を目指して、新たに志を立て、始めてゆきたい。
新しい時代を「市民の論理」を土台に「個人のミッション」で「第二の人生」を拓いて社会創造に関わってゆきたいと志す方は、ぜひ、一新塾から生み出された「志を生きる方程式」で挑戦する同志になっていただきたいと切に願う。

 

 

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