今回は、飯田久美子さんのメッセージをお届けいたします。


2007年、28歳の時に人材紹介会社を起業された飯田さん。
「私は、かつての自分と同じような立場にあるフリーター層を応援したい!」
との新たな誓いを胸に、2018年に一新塾に入塾いただきました。
「フリーターから出発する若者を将来の日本のリーダーにしたい。
フリーターからでも自由なキャリア選択ができる社会をつくりたい。」
との思いで『逆転キャリアプロジェクト』を立ち上げ、一新塾の仲間と共に奮闘中です。

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塾生活動レポート

『非大卒フリーターのキャリア支援 逆転キャリアプロジェクト』

    一新塾42期・44期東京本科 飯田久美子

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●レールから外れると戻れない社会

多様な働き方が模索される現代の社会においても、
学生から社会人への移行期がスムーズにいかなかった若者は
非正規雇用枠に追い込まれやすい現実があります。

一度レールから外れてしまうと、情報や機会に乏しくなり、
自由なキャリアを創ることが難しくなります。

全国に150万人いる若年層フリーターは、
その多くが「自分に合った仕事がわからない」という悩みを抱え、
不安定な収入のために明るい将来ビジョンが持てずにいます。

労働力不足に悩む企業が多く存在する一方で、
仕事に関する誤解や諦めのために、フリーターが企業と接点を持てず
非労働力として認識されている状況は大きな社会問題と言えるでしょう。


●フリーターから出発する彼らを日本のリーダーに!

なぜ、可能性溢れる若者がフリーターになってしまうのか?
その根本原因は1つや2つではありませんが、
例えば学生から社会人への移行期におこるミスマッチは深刻です。

厚労省のデータを確認すると、高卒就職者は5割、中卒就職者は7割が
3年未満に離職していることがわかります。

そうなると、もうまともな就職は不可能だろうと諦めてしまう
若者も少なくありません。
働く意味が持てなくなり、親と同居してスマホ代が支払えればそれで良い
と考える傾向もみられます。

しかし、彼らの戦力を無視することはできません。
変わるきっかけを与え、フリーターから出発する彼らを
将来の日本のリーダーにしたい。
フリーターからでも自由なキャリア選択ができる社会をつくりたい。

『逆転キャリアプロジェクト』は、そのための活動に取り組んでいます。


●高卒フリーターからはじまった私自身のキャリア

なぜ私がこのプロジェクトに取り組むのか?
それは私自身が高卒フリーターから出発した当事者だからです。

10代の頃の私は「良い学校を出て有名な会社に就職をして結婚しろ」
という価値観を押し付けられ、モンモンとした不信感を抱くうちに
学校に馴染めなくなりました。

不満や疑問を外に出し自己主張するタイプだった私は
不登校や引きこもりになることはありませんでしたが、
校外に理解者を求め新宿歌舞伎町に遊びに行く日々を過ごしました。

その結果、エスカレーター式に大学に進学する予定が、
「あなたはこの学校に合わないので出ていってください」
と、追い出されてしまうこととなりました。

「バカだね」
「あの子は終わった」
「親不孝者」
と噂され、屈辱と挫折感を味わいました。

しかし、その苦しみは次第に悔しさとなり、私は
「絶対に自分の人生を自分の力で幸福なものにしてみせる!」
と心に誓ったのです。


●レールから外れたからこそ起業を目指す

レールから外れたフリーターの私には、大企業に就職する道はありませんでした。
そこで、自分を幸福にする会社を自分でつくろう!と起業を目標にしました。

そのために、学歴も職歴も関係なく評価をしてもらえるベンチャー企業で
キャリアを積む道を選択しました。

アパレル販売員として就職をし、
営業会社に転職をして、
トップセールスというわかりやすい実績をつくり、
その実績を武器に新規事業立ち上げを経験、
28歳の時に人材紹介会社(株)High Artを設立したのです。

“自分で自分の人生をARTする”という、私の誓いを社名に込めました。


●志をカタチにするため、一新塾へ

ところが、人材紹介業というのは“年収の高い人が良い求職者”です。
儲けるためには、高学歴大企業出身者のサポートが優先です。

まるで、かつての自分をバカにするかのような仕事を続け、
モヤモヤした気持ちに限界を感じました。

こんなことをしていても何も社会は変わらない。
なぜレールから外れた人生は大切にされないのか。
私は、かつての自分と同じような立場にあるフリーター層を応援したい!

新たな誓いを胸に、一新塾の説明会に足を運びました。


●現場の声を聞き、解決策を考える

一新塾で『逆転キャリアプロジェクト』を立ち上げ、
メンバーと一緒に取り組んだのは現場の声のヒアリングです。

若年層フリーターのインタビューにまわり、
ジョブシャドウイング(会社見学)のイベント実施しました。

・やりたいことがわからない
・世の中にどんな仕事があるのかわからない
・ブラック企業にしか就職できない
・親が満足する就職をしないといけないプレッシャー
・働く意味が持てない

これらの声に、大人たちは何ができるのか?

その課題の共有と問題解決に向かうためのために、
先月、「非大卒フリーターの『はたらく』を考える」シンポジウムを開催しました。
シンポジウムには29名の方々にお集まりいただきました。

第一部は、私から「フリーターたちのキャリア事例」を紹介させていただきました。

第二部のパネルディスカッションでは、逆転キャリアに成功したロールモデルの男性、
定時制高校の先生、採用側企業経営者の皆さまにパネラーを担っていただき、
フリーターの抱える問題をテーマにとても有意義なディスカッションができました。

そして、第三部のワークショップでは、
参加者の皆さまから様々な意見をいただきました。

30歳までに何ができるかが重要、家庭・学校・仕事が線でつながる仕組みが必要、
フリーターたちのマインドセットを変える必要性があるだろう、といった意見が
ありました。


●今後の展望

シンポジウムでの意見やアイデアを参考に、
非大卒フリーターの長期的なキャリアサポート施策を
1つ1つカタチにしていきます。

自分探しの状態から社会のリーダーとして活躍できるようになるまで、
5つのステージ「正しい自己理解の機会」「正しい職業理解の機会」
「可能性の広がる環境(企業)とのマッチング」「フォローアップ」
「ステップアップのためのサポート」に分けて捉え、それぞれの段階に
応じたサポートメニューを考えました

また、今後も現場の声を聞くことにこだわり、
このテーマに関心のある皆さんと共に解決策を考えるため、
『逆転キャリア研究会』を定期開催していくことになりました。

フリーターからでも自由なキャリア選択ができる社会をつくるために、
まずは、新宿区で、家庭、学校、企業、自治体での連携モデルを創り、
他の地域へ広げていきたいと思います。

私たちの取り組みが、1人でも多くの若者に届き、
人生をかえるきっかけづくりを提供できたら嬉しく思います。

 

 

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