12月3日の一新塾の講義は、
川合アユムさん(株式会社YAMATO代表取締役社長)
をお迎えいたしました。

テーマは「地球人としての起業論〜大いなる未完成を目指す」。

21歳という若さで起業、「ハイテクベンチャーの旗手」として、
ひたすら成長するために猛烈に働き、
「トップダウン」の組織運営をされていた川合氏は
ワンマンのままでは会社は続かないことに気づき、
「ボトムアップ」の独創的な経営システム
「プロジェクト・ドライブ制度」に辿り着かれます。

今回は、常に時代と交わり自分をオールクリアし続けてきた川合さん。

自分の根っこの掘り下げる深さ。
どこまでの広がる突き抜けるビジョン。

その両方を兼ね備えた方が川合さんだと思います。

後半は、双方向の議論を通じ、
川合さんの人間を深く掘り下げる経営哲学の核心に
迫らせていただきました。

「頭で考えたことは問題が多く、腹に落ちたことは間違いがない」
「経済中心のものの考え方は、時代の病である」
「ストックからフローへ」
「組織の自己目的化は本末転倒」
「利他心」
「全ての人が根っこで繋がる集合的無意識」


川合さんが
人生と真剣に切実に身を投じて向かい合う中で見出された知恵を、
塾生一同、大切に胸に刻ませていただきました。

川合さんのご友人のミュージシャンの森源太さんも
特別ゲストで参加され、締めくくりはミニコンサート。
森さんの心の叫びが一新塾の教室に満たされ、
参加者の心に響き渡りました。


<講師プロフィール>
川合アユム かわいあゆむ(株式会社YAMATO創業者・代表取締役)

大阪市生まれ。高校中退後、水商売やゲーム機のリース業を経て、
フロッピーディスクの輸入商社に入社。
21歳でイーディーコントライブ社(現在 株式会社YAMATO)設立、
フロッピーディスクの不正コピー防止技術などを事業化。
PD(プロジェクト・ ドライブ)」制度などユニークな経営手法が
注目を集める。
NPO法人P.D.Rの専務理事など、様々な社会活動にも取り組まれている。

2008年秋開講、最初の講義は、
『地域力を実測せよ、目からウロコの地域再生論』をテーマに
藻谷浩介さん(日本政策投資銀行地域企画部参事役)を講師にお招きいたしました。

○講師 藻谷浩介氏 プロフィール 
山口県出身。
東京大学法学部卒、日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行。
94年コロンビア大学ビジネススクール終了(MBA)、(財)日本経済研究所出向。
99年日本政策投資銀行発足に伴い現職。市街地再生、地域産業振興、市町村合併などのテーマで、累計1500回以上講演を行っている。
平成合併前の3200の市町村の99.9%と海外53カ国をおおむね自費で巡歴している。

○講義のねらい
グローバルな横軸と過去未来を見通す縦軸の価値観を展望する独自の鋭い視点を持ちながら一方で平成合併前の3200の市町村の99.9%をおおむね自費で巡歴した、現場主義者の顔を持つ地域復興の知恵袋。
グローバルに俯瞰し過去・未来を見通すマクロの視点と徹底した現場主義のミクロの視点で、地域再生の問題の本質に触れることで、私たちは既成概念を根本から打ち砕かれる機会となる。


藻谷氏は今回で一新塾での講義は通算8回目となりました。

今年の講義は、今までで一番気迫のこもったご講義となり、塾生一同砕かれました!
現場主義の真髄をバシッと一撃される衝撃がありました。

「日本の問題は、KY(空気読めない)でなく、GM(現場見てない!)」
と藻谷さんは喝破されました。

空気に呑まれることなく、事実によって立つ。
そのためには、数字を押さえ、自分の直感を信じる。
私たちが行動を起こすときには、この姿勢を胸に刻んで
臨みたいと思います。

以下に塾生の講義の感想、気付きを一部ご紹介します。

○数字は事実なのだということにあらためて気付かされた。
○人口動態の把握がいかに大切かわかった。
○時間軸、マクロとミクロの整合性を見るべきだと気付かされた。
○日本の人口、所得、現場の数字を見ることの重要さを実感。
○東京の急激な高齢化のデータを見て驚いた。
○自分がイメージの世界で生きている、と気がついた。
○自分自身で分析することの大切さ、重要さを教えていただきました。
○藻谷さんは、受け売りは一つもありませんでした。
○あらためて、自分が住む新宿区の統計を見直してみたい。
○これからは、面倒がらずにデータを収集することも大切にしたい。
○高齢者がお金を使うサービスがないことが問題。
○大変面白かったです。時間があっという間にすぎました。
11月9入塾式に、一新塾第23期にも大勢の熱き志の仲間が集まっていただきました。
一新塾設立から14年目の秋、来年はいよいよ15周年です!)

激動の社会の現実と向き合いながら、これまでだったら、
 「自分は自分のフィールドで頑張ればいい」
と社会の問題解決は他人任せだった方も、
 「もう放ってはいられない!」
と自ら行動しようとの決意をもって入塾いただきました。

11月9日の卒入塾式では、
21期は昨年の11月に入塾し今回が卒塾式、
22期は今年の春に入塾して今回は中間講義&指導、
23期は今回が入塾式となり、
3つの期が一堂に会し、「主体的市民スピリッツ」を実感しあう機会となりました。
 
冒頭の基調講演では、
市民の立場から数々の政策提言の実践を積み上げ、
社会変革の道を切り拓いている青山貞一代表理事に、
「主体的市民を生きる」とはどういうことか、
自らの姿勢で示していただきました。(講義

後半は、17の一新塾生で活動するチームが、日頃仕事の合間を縫って、挑戦しているプロジェクトのプレゼンテーション。
全てのチームがプロジェクト進展とともに自らを砕き成長を果たしているのが特徴でした。

 ■第21期(07年11月4日〜08年11月9日)チーム活動卒塾発表
   ・へっちゃら力研究所&いきいき!フォーラム
   ・ギャングエイジシェアリングキャンプ
   ・Education 21
   ・自分色の就活発見!
   ・NPO-Cause
   ・市民の市民による市民のための議会改革
   ・世界がマイホーム irori
   ・地域生活文化道場―伊那庄屋館

 ■第22期(08年5月25日〜09年5月24日)チーム活動中間発表
   ・蘇れ若者!プロジェクト
   ・2030ビジョン
   ・育てよう、理解の芽目!
   ・ホームステイ受け入れ
   ・東京から宮崎を元気にしたいっちゃがPJ
   ・廃校活用×都市農村交流プロジェクト
   ・稲城宿・都心部生活者参加型農業中心の里山創生
   ・スナッグゴルフキャラバン隊
   ・Active City for Kids(ACK)

また、一新塾生同士、同志の絆が深い深いものになってきており、切磋琢磨しあう、お互いの志を叱咤激励しあう、それでいて、温かいコミュニティとして育まれてきています。

激動の混沌の中で、
日本社会全体が余裕を失い、
純粋な志をまっすぐ生きようという人たちが生きにくい世の中になっているように感じます。
しかし、こういうときだからこそ、志を応援するコミュニティをもっともっと大きく育んでまいりたいと思います。


一新塾は春と秋に塾生を募集していて1年間学びます。





沖縄市の21期生の桑江直哉さんから嬉しいお報せを頂きました。

     「 勝ちました!
      行政訴訟は通常勝てないことが常識ですが!
      その常識を覆す画期的な判決でした! 」

  桑江さんは、これまで沖縄市で泡瀬干潟を守る活動に尽力されてきましたが、このたび、泡瀬干潟公金差し止め訴訟にて、見事、勝訴されました。

◎毎日新聞
「泡瀬干潟埋め立て訴訟:支出差し止め認める…那覇地裁判決」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081119k0000e040059000c.html
「一部勝訴」の垂れ幕を掲げているのが桑江さんです!

 昨年11月には、桑江さんに協力いただき、一新塾で泡瀬干潟視察を
行いましたが、そのときの記憶が鮮明に蘇りました。
http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/merumaga/kn_071123.html

 桑江さんは、これまで粘り強く活動を継続されてきましたが、
その積み上げの力の計り知れない可能性を実感いたしました。

 道なきところに道を切り拓く!
大きな勇気とエネルギーをいただきました。

詳しくは以下WEBサイトをご覧下さい。-----------------------

■泡瀬干潟埋立公金差止訴訟2008年11月19日
判決骨子
http://www.193-project.com/pdf/saiban/20081119Koshi.pdf
判決要旨
http://www.193-project.com/pdf/saiban/20081119Youshi.pdf

■泡瀬干潟公金差し止め訴訟関連情報サイト
http://www.awase.net/maekawa/sub6.htm

■報道関係
●沖縄テレビ(動画)フジテレビ系列
 http://www.otv.co.jp/newstxt/index.cgi?20081119190165
●琉球朝日放送(動画)朝日系列
http://www.qab.co.jp/01nw/08-11-19/index4.html
●琉球放送 (動画)
http://www.rbc-ryukyu.co.jp/rnews.php?itemid=19248
http://www.rbc-ryukyu.co.jp/rnews.php?itemid=19249
http://www.rbc-ryukyu.co.jp/rnews.php?itemid=19250

●琉球新報  毎日系
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-138251-storytopic-1.html
●沖縄タイムス  朝日系
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2008-11-19-E_1-001-2_001.html?PSID=3271392c3c27054b7f8994c3ffa8eb07
●毎日新聞
http://mainichi.jp/seibu/news/20081120sog00m040004000c.html
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081119-00000044-mai-soci
●時事通信
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081119-00000067-jij-soci
●読売新聞
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081119-OYT1T00340.htm
●産経新聞
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/081119/trl0811191203000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/081119/trl0811191902018-n1.htm
●日本経済新聞
 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20081119STXKD013319112008.html
------------------------------------------------------------------


オバマ氏が史上初の黒人米大統領に来年1月に就任することとなりました。

11月5日の日本時間の午後2時、シカゴ。
詰め掛けた支持者の前でオバマ氏は勝利を宣言。

『アメリカの可能性に疑問を持つ人がいるなら
建国の人々の夢がまだ生きているのか疑問に思う人がいるなら
民主主義の力に疑問を持つ人がいるなら
今晩がその答えです。
この答えは今までにないくらい投票所で何時間も待ち続けた
人々の列によって出されたものです。
3〜4時間待った人も初めて投票した人も大勢います。
彼らは今回こそは違うんだと感じました。
彼らの声が変化をもたらしたのです。
この答えは、若い人、お年寄り、金持ちも、貧しい人も、
民主党員も、共和党員も、黒人も、白人も、すべの人種も、
ゲイ、障害のあるなしに関係なくすべての人により出された答えです。
アメリカは世界にメッセージを送ります。
ただの個人の集まりじゃない、政党に関係なく
これから私たちは一つにまとまった“アメリカ合衆国”なのです。』

一新塾では、正社員も派遣社員もフリーターも、経営者も、公務員も、主婦も、学生も、退職者も、ジャーナリストも、デザイナーも、様々なバックグラウンド、様々な世代の方が集い、主義主張を超えた議論を展開しています。立場や条件を超えて、違いを掘り下げていった奥底にある共通部分。私たちは、それを「市民性」と呼んでいます。

オバマ氏の語る「一つにまとまった“アメリカ合衆国”」。
その根底にもこの「市民性」が脈々と流れているのではないかと思いました。