一新塾第20期生の山本直史さん。千葉市議会議員として、NPO法人「にこにこ稲毛」の代表として、市民が立ち上がることによる社会変革に邁進されていらっしゃいます。このたび山本さんが代表を務める「にこにこ稲毛」の取り組みが、8月8日(日)の千葉日報に紹介されましたので、共有させていただきます。

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空き店舗活用で街を活性化
稲毛の団地 NPOが地元産直野菜販売 〜カフェ併設、パートで雇用創出も 

稲毛区柏台の団地で、撤退したスーパーの空き店舗をNPOが活用、新鮮野菜などを扱う店をオープンした。
市内農家と提携したり、自らも耕作放棄地で作物を栽培。高齢化が進む団地の“買い物難民”対策や地元住民をパートタイマーに雇用するなど、農業を軸に「街を活性化する新しい社会貢献のプロジェクト」が始まった。

 京葉道路沿いの稲毛ファミールハイツは1973年に完成。約1300世帯、3千人が暮らすが、団地の“宿命”ともいえる高齢化が進んでいる。
 3年前には団地の一角に入居していた大手スーパーが撤退。客用の駐車場がない同店に駐車違反の取り締まりを強化した法改正が打撃となった。
 至近の買い物場所を失った住民のために立ち上がったのがNPO法人「にこにこ稲毛」(山本直史代表)。空き店舗を買い取り新鮮野菜などを扱う店を7月にオープンした。

 手作り感漂う店内には市内の契約農家から仕入れた取れたて野菜が市価より割安で並ぶ。近隣住民30人には、店員として働く場を提供した。
 旬の野菜を使った総菜やデザート、イタリアンを提供するカフェもユニーク。食育指導士や専門シェフが監修するメニューに住民が憩い始めた。
 さらに、店前の都市計画道路予定地が財政難から当面着工の見通しが立たないことから市と交渉、45台分の駐車スペース確保にも成功した。
 新たな試みはまだまだ続く。NPOでは市内の耕作放棄地のうち緑区の6600平方メートルを借り受け自ら作物を栽培、収穫第1号のトウモロコシが間もなく加わる。

現在の来店客数は2〜300人。カフェに友人を連れてきたハイツ住民の女性(70)は「近いし、安心して来られるのがいい」と開店を歓迎する。
NPO事務局長の前川琢也さん(42)はコインパーキング会社の元役員。「素人集団で始めたが、問題点も整理されてきた」とまずまずの手応えを明かす。
                 (2010年8月8日 千葉日報 14面より
一新第21期(07年11月08年11月)にて、「ギャングエイジ・ シェアリング・ キャンプ(GASC)」プロジェクトを立ち上げ、地元の大田区の現場に 飛び込まれた菊地真紀子さん。2009年6月には大田区の「子育て応援わいわい EXPO」の実行委員長として、地域の様々な立場の方との素晴らしい協働を果たされました。
 こうした活動の延長線上で、2010年、菊地さんは地元の同志とともに合同会社VALNを設立されました。大田区の可能性をとことん引き出し社会変革に邁進し続ける菊地さんの熱きメッセージをぜひ、ご一読ください。

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■■■■ 塾生活動レポート
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■■    『 地元大田区を元気にする合同会社VALNを設立 』
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■■■■                    一新塾第21期 本科
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 今年の4月1日に大田区で合同会社VALNを設立しました。NPOでもなく 株式会社でもなく合同会社(LLC)という形にこだわったのは、自立した 個人が専門スキルを活かし協同していきたいと考えたからです。めざすビジョン は循環型ネットワークで地域を変革し、新しい価値創造と感動創出。一言で言えば地元大田区を元気にすることです。具体的には「産業変革で地域を活性し、ものづくり中小企業や学校を元気にすること」「働き方の変革をして地域の中で自分らしく働ける女性を増やすこと」「地域の産業をアピールして羽田から世界へ発信すること」。ソーシャルの視点が大きいネットワークビジネスです。

●現場に飛び込むきっかけ

  実は、一新塾の門を叩くまで、地域には自分の居場所はないと感じていた一人で、地域活動に全くといっていいほど関わっていなかった私ですが、21期生として「ギャングエイジ・シェアリングキャンプ」プロジェクトを立ち上げました。そして、チーム活動の現場として選んだのが生まれ育った地元大田区でした。小学校高学年の子どもの居場所をつくり、地域ネットワークで子育てをささえる仕組みをつくることを目的として現場に飛び込み活動をスタートさせました。活動の一環として地域で支える子育てイベントの実行委員長として区内を歩いたことで区の現状を見ることとなりました。


●「たくさんのもったいない」をなんとかしたい!

 多くの子育て中ママが自分のキャリアを活かして働きたいと望みながら、子どもを預けることができず断念している現状。出展者としてご縁をいただいたものづくり企業は世界に誇るすばらしい技術を持ちながら、それを発信することなく宝の持ち腐れになっていること。ものづくり高校に通う子どもたちが、ものづくりを誇りに思えない、夢や希望が持ちにくくなっている現状。大田区はハブ化する羽田空港、大田市場があります。様々な文化遺産や観光資源、黒湯温泉や浜辺公園など地域資源がたくさんありますがどうも宣伝や広報が行き届いていない。そこに暮らす人たちさえそれに気づいていないのです。

  こういうたくさんのもったいない!をなんとかしたいという思いがVALNの設立につながりました。女性が地域の中で子育てしながら仕事ができる、ものづくりの技術に女性の感性を活かす。地域のことは地域で暮らす人が解決するのが一番、自分たちの感性で大田区の良いところをアピールする。地域変革をめざし起業を決意しました。


●ビジョンありきで現場主義を貫く

 「頭で考えるだけでなく、まず行動する」「当事者の生の声を聴くこと」
一新塾のチーム活動を通して身に染み付いたことです。データは大切ですが、まず現場ありきで直接当事者の声を聴いて問題解決をしていくことを学びました。誰かがやってくれるのではなく、自分で解決する覚悟をすると助けてくれる支援者や仲間が広がりました。一生懸命な人を支援しあうことの尊さも一新塾で学びました。

  イベントで協同した仲間と昨年末に731名の子育て当事者に「子ども手当てどう思う?」というアンケートを行い、報告書にまとめシンポジウムを開催しました。社会全体で子育てを支える必要性を痛感するとともに、現場主義の大切さを改めて認識しました。何よりも当事者の声がマスコミを動かし社会を動かし政策に影響を与えたのです。そのとき一緒に活動したメンバーもVALNのスタッフとして参画してくれています。

 子育てや教育 女性の就労と産業の活性 様々な問題を縦割りではなく、緩やかなネットワークでつなげ、風穴をあけていきたいと思います。実際にボランティアではなく事業として継続していくためにはシビアなビジネス視点が不可欠です。まだまだ未熟で課題山積みではありますが、現場主義を貫きながら1つ1つクリアできると信じ活動しています。

 現在一新塾の運営スタッフをさせていだいていますが、塾生の時にはがむしゃらにこなしていた課題が、実は、ビジネスの場で活きてくる重要なメソッドなのだと理解できました。まずビジョンありき。「リーダーは教育者」、「相手の志に敬意を持って接する」いつも肝に銘じています。立ち止まりそうになるときに、頭を整理したいとき、6つの箱を今も回し続けています。


●ボトムアップで変革を!

 時代は確実に変わっていると実感しています。トップダウンで何かを変えるのではなくボトムアップで変革を起こしていける新しい公共、多くの人が自分たちの手で社会を変えようと活動をはじめています。地域の活動をしていると政治の世界へのチャレンジに誘われることがありますが、今は一市民として地域活性ビジネスの世界で実績を作ることが目標です。いつまでも傍観者ではなく当事者でありたいと思います。

※合同会社VALN http://valn.net/
26期生、100名を超える方々との個人面談を終えました。
一人ひとりが描く将来ビジョンを語っていただきました。そして、その実現に一新塾がどのように応援させていただくかを一緒に考える機会でした。また、ビジョン実現に向かうには、これまでの人生の歩みにこそ、そのヒントがあると思いますので、敬意をもって受け止めさせていただきました。

次のステップは、いよいよ「市民発のプロジェクト立ち上げ」に向かいます。一新塾生が立ち上げるプロジェクトはミッション基軸です。リーダーが、自らの根っこを掘り下げ、『内なる動機』を鮮明にすることからのスタートです。

このタイミングで、ネットで購入した
『モチベーション3.0 〜持続する「やる気!」をいかに引き出すか』が届きました。ダニエル・ピンク著 大前研一訳の新刊です。

人間を行動に駆り立てるものは何か?
原始時代の生存本能に基づく〈モチベーション1.0〉。
サラリーマン社会でのアメとムチで駆り立てられた〈モチベーション2.0〉。
現代社会を駆り立てている『内なる動機』の〈モチベーション3.0〉。

『内なる動機』の〈モチベーション3.0〉!
これから26期生が立ち上げに向かう一新塾生のプロジェクトと同じと、
腑に落ちました。
7月28日の一新塾講師には、早稲田大学大学院公共経営研究科教授の
北川正恭氏にお越しいただきました。

北川氏は、三重県議会議員(3期)、衆議院議員(4期)を経て三重県知事(2期)に。三重県知事時代は、事業評価、情報公開など地方分権の旗手
として活躍してこられました。

その後、「マニフェスト」を提言し日本全国に普及する先頭に立ち、
2003年の統一地方選挙と総選挙に取り入れられました。
「マニフェスト」は、選挙を重ねる度に普及が進み、
日本の政治においてもすっかり根づいてきました。
PDCAサイクルで政策の質の向上にも一役買っています。

また、自治体業務改善の一環としてスピード開票実践「コンマ1秒の改革」にも力を注ぎ、ミクロの“ゆらぎ”がマクロを制するが如く「一点突破全面展開」で、ムーブメントを巻き起こし続けています。

今回の講義テーマは「『舞え!北京の蝶々』〜マニフェストで新しい民主主義を創造する」でした。

北川氏の改革に身を投じてきた人生を通じて、社会変革者としてのビジョンと揺るがぬ信念で邁進する姿勢に感動いたしました。
「今の時代は革命期!」と本気で覚悟するからこそ、ゼロベースで描くビジョンのリアリティが増し現実のものとなるのだと、腑に落ちました。
 
先週は、一新塾OBであり、一新塾理事であり、山梨県立大学教授の前澤哲爾さんの「地域プロデューサー養成講座」でした。

前澤さんは日本に初めてフィルムコミッションを実現させた立役者です。
1999年、本業の傍ら、映画やドラマなどの映像制作の撮影環境改善のための
公共機関「フィルムコミッション(FC)」を設立するために、活動を開始しました。2001年には、全国組織「全国FC連絡協議会」を設立。8年間で全国101ヶ所にフィルムコミッションを誕生させる大ムーブメントを起こしました。

この取り組みは、
「サラリーマン時代に仕事の合間をぬっての活動でも、これだけ出来る!」ということも実証してくれました。
さらに前澤さんは、自らのミッションを「映像を使った地域再生」と打ち立て、まったく縁のなかった山梨のフィールドに飛び込み、地域の現場に軸足を置き「地域プロデューサー」として、映像を活用したまちづくりを実践されています。

今回の講義では、PLAN→DO→SEEのなかでも特に“SEE”を学んだ講義だったと思います。
5年ごとに人生の転機を迎えた前澤さん。節目節目で、自分自身の人生の意味を振返り、深く掘り下げ、これまでの自分の殻を脱皮して、さらに高い次元の挑戦に挑む。これを繰り返す。自らの人生のを振返り『脱皮人生』と名づける前澤さん。私たちも「脱皮人生」で前進してまいりたいと思います。