「マザーハウス」を24歳で立ち上げた山口絵理子さん。
バングラデシュで出会った天然素材ジュートやレザーを使ってバッグを現地の方と共に製作、日本で販売。社会起業家として注目され続けてきました。現場主義の起業家・講師として以前一新塾にもお呼びしました。色紙に書かれた言葉は「Keep walking!」。以下の記事に成長し続ける山口絵理子さんの「これまで」と「これから」が紹介されています。

【なぜマザーハウスはジュエリーを始めたのか<前半>】
●“外れ値”の人に感じるシンパシー
●自らの意志でいじめを克服
●県大会を制し、全国7位に
●運命を変えたバングラデシュ訪問
http://toyokeizai.net/articles/-/104931

【マザーハウスは"外れ値"からパリを目指す<後半>】
●バングラデシュのポテンシャルに懸ける
●「端っこの人間」と「外れ値の人たち」
●そこでしか作れない「オンリーワン」がある
●次なる挑戦
http://toyokeizai.net/articles/-/105331



※一新塾5月開講【塾生募集中】 http://www.isshinjuku.com/
【2月11日の読売新聞(朝刊)~自然派日本酒「幸sachi」】
「障害者施設の米で酒」と題して一新塾OGの白根邦子さんの一般社団法人ハッピーチョイスの無農薬の自然派日本酒「幸sachi」が紹介されました。
「千葉県の障害者施設が栽培した無農薬の酒米で造った日本酒が完成し、14日から販売が始まる。障害者支援に取り組む一般社団法人「ハッピーチョイス」(世田谷区豪徳寺)の代表理事・白根邦子さん(47)がプロジェクトを企画。酒造会社にも協力を取り付けるなど各地を奔走し、2年がかりで実現させた。・・・」

■読売新聞2月11日朝刊「障害者施設の米で酒」
http://www.yomiuri.co.jp/local/tokyo23/news/20160211-OYTNT50008.html


 

【日本農業新聞に卒塾生の活動が掲載「障害者が酒造好適米作り 日本酒完成」】
2013年一般社団法人happy choice(ハッピーチョイス)を設立され活動する白根邦子さん
(一新塾第30・32・34期)の取り組みが2月7日付の『日本農業新聞』に紹介されました。
 

酒造好適米の栽培を障害者の自立につなげようと白根さんがジョブファームさんに提案したところ、
昨年初めて500万石を無農薬栽培していただき、日本酒「幸sachi」が完成し、昨日の銀座でお披露目会が行われました。


当日は、酒米を作られたNPOジョブファームの方々、酒造りの木戸泉酒造の荘司さん、今回の司会を務められた日本酒スタイリストの島田律子さん、そしてハッピーチョイスの皆さんとその活動を応援されている皆さんが集われ、ワイングラスでふるまわれた「幸sachi」を飲みながら和やかであたたかい場になりました。
 

味については、一見お米とは思えないほどフルーティーな感じ。が、味は深くしっかりしていてキリッとした風格も。
ぜひ一度飲んでいただきたいです。普段でも飲みやすく、プレゼントやお土産などにも喜ばれそうです。
 

自然派日本酒「幸sachi」をご購入されたい方はこちらへ!
http://happy-choice.org/

 先週の一新塾ライブ(講義@東京)は、医療法人社団鉄祐会「祐ホームクリニック」理事長で一新塾OBの武藤真祐さんをお迎えしました。テーマは、「在宅医療の現場から高齢先進国モデルをつくる」です。
超高齢化を迎える日本。2025年には、医療費は、70兆円を超えると見込まれています。医療費削減のために、国は在宅医療に舵を切りますが、携わる医師は圧倒的に不足しています。武藤さんが目指すのは、超高齢社会の難題を解決することです。さらに、高齢先進国日本で作る新しいケアモデルを世界にも広めることです。
武藤さんには、人生の歩みをじっくり語っていただきました。
小学生の時に野口英世に憧れ、名門の開成中学・高校から東大医学部に進み、卒業後、東大医学部付属病院第三内科に入局。循環器内科医として、心臓カテーテル治療や救急医療に従事。その後、宮内庁侍従職侍医を拝命。2年半にわたり、天皇、皇后両陛下に24時間体制で使える医療チームに加わりました。
その後、東大医学部教授という未来も見えていましたが、転機が訪れます。
2006年から、経営コンサルタントとして、外資系コンサルティング会社「マッキンゼー・アンド・カンパニー」に勤務。(一新塾に入塾されたのは、この少し前でした。)
その後、超高齢社会の未来の課題に挑戦しようと、2010年、文京区に在宅医療の診療所を開院。翌年、東日本大震災。「これは未来の日本の超高齢社会の縮図だ」と石巻市でも在宅医療の診療所を開院。そして、2015年7月に練馬区で「祐ホームクリニック平和台」、2015年8月にはシンガポールにて在宅医療・介護事業を開始。2016年1月に墨田区で「祐ホームクリニック吾妻橋」を開院。今後、年2院のペースで増やしていく予定だそうです。
4院で約900名の患者。医師、看護師、事務職員は95名。常勤医師は11名。非常勤合わせて30人の専門医。武藤さんは、ITを活用しての多職種のネットワーク化と24時間365日きめ細やかな対応ができるようにチームプレイ体制を敷きます。
講義を通して、志を貫いて生きるとはこういうことなのか!と実感する場面がありました。
「自分の人生の時間の使い方をどうするのか?」を突きつけられように感じました。
さらに、志を生きるには、同志との絆、チームでの協働の重要性も深く刻ませていただきました。医師×コンサルタント×社会起業×社会変革×グローバル・・・どこまでも挑戦される武藤さんの姿勢に勇気と知恵とエネルギーをいただきました。


■一新塾38期体験セミナー予約スタート!
 志を生きる方程式をお伝えいたします。
 今回は、一新塾第35期・第37期生の吉田由加里さんのメッセージをお届け
いたします。
ケアマネジャー、研修講師、カウンセラーとしてご活躍の吉田さん。
生きづらさで苦しむ人たちに寄り添われる日々の中で、「行政や医療で解決
しがたい課題のなにが起きているのか知り、家庭内に深刻な問題を抱えている
家族が少しでも減り、家族が支え合い、幸せになるような社会を目指したい」
との思いを持たれ、一新塾の同志とともに市民カウンセラー育成プロジェクト
を立ち上げました。吉田さんの志を生きる挑戦をお伝えさせていただきます。

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 塾生活動レポート

        『市民カウンセラー育成プロジェクト』

                一新塾第35・37期 東京本科 吉田由加里

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●地域・社会の自殺減少を目指して

 『就労したいし、人生をやり直したい。』そう話す引きこもりの男性と
出会い、私はカウンセラーとして支援をしていました。彼は、乗り物恐怖症
や対人恐怖症がありましたが、話を聴くうちに、電車に乗れるようになり、
人の視線も気にならなくなり、売店で異性に声をかけられるようになりました。
でも、遠方から片道2時間かけて通ってくる彼の支援は、ここまで。就労する
までには、至りませんでした。彼の言葉で、深く印象に残ったのは、自分の
ことで精いっぱいなはずなのに、社会貢献したいとの声を聞いた時のことです。
私は、正直言って衝撃が走りました。

 就労すらしていない彼が、就労と社会貢献を同時に考えていることに、大変
驚きました。その後、引きこもりや高うつ状態の若者の声を聞くと、彼と同様、
『就労したいし、社会貢献したい、そして、親孝行したい』と考えている当事者
がいることを知りました。

 私は、生きづらさを抱えた人の支援には、現行制度では限界があると感じて
いました。そこで、多様な経験や知識をお持ちの市民の皆さんが、ひきもりや
うつの知識と相談スキルを持って、市民カウンセラーとなり、ひきこもりや
高うつ状態といった生きづらさを抱える人の相談に乗り、支援してもらえない
だろうかと考えています。ひきこもりやうつ状態の方が、自分の強みも弱みも
知り、自分を表現できるようになれば、社会を支える力になることが可能と
なります。


●課題解決に限界がある現状

 社会の現状は、自殺者約2万7千人、精神疾患320万人、引きこもり70万人 
いまだ生きづらい人は多くいます。その根本原因は、日本人は、自己表現力
が弱く、ストレスを溜めやすい傾向があることです。イギリスでは、高うつ
状態になった場合、心理療法を受け,治らなければ、医療機関を受診します。
一方日本では、まず医療機関を受診し、治療は投薬が中心となり、ストレス
に対する知識やセルフケアの対処法を習得していないも原因だと考えています。


●一新塾に入塾して人生を転換!

 残りの人生を悔いのないように生きるために、自分に何ができるのかもう
一度見つめなおしてみようと一新塾へ入塾しました。

 一新塾の講義が進むにつれて、周囲に合わせて自分を抑えて生きてきたこと
に気がつきました。どんな困難な状況であっても自分を貫くこと、そして、
自分の強みも弱みも知って自分を生かし、さらに人と人とがつながることが、
人生の転換になるということを、プロジェクトのメンバーとともに体感して
ゆきました。生きづらさを抱えている人たちにも、人とつながることで、
人生の転換となる機会をつくりたいと思いました。


●生きづらさを抱えた人のための解決策を模索

 ビジョン達成のため、市民カウンセラー養成講座を開講しました。脳科学に
基づくストレスマネジメント力やカウンセリング力を高め、心身をケアする
セルフケア能力をつけ、身近な人の相談に乗れることを目指しています。参加
者の方は、学習を継続して行うことで、ご自身の問題解決につながると感じて
いただけました。

 また、ひきこもり当事者や家族、支援者が集う場で、解決策の突破口を見出
そうと、共感してくださった仲間の協力により、2015年9月に千葉県で初めて
「ひきこもりフュチャーセッションin千葉」を開催することができました。
当日は、手作りの飲み物とお菓子を準備、参加者は、当事者・家族・支援者
含め総勢23名の会となり。参加者からは、『限られた時間でいろいろな意見が
聞けて、実りあるお話ができた』、『社会のしくみがもっと良くなるように
なればいい』といった感想をいただきました。


●今後の活動

1)市民カウンセラー養成講座を開講
  市民がストレスに対する知識やセルフケアによる対処法を習得し、問題
  解決能力を高めてゆき、家族や身近な人の課題解決をサポートできるよう、
  市民カウンセラーの養成に取り組みたいと思います。

2)生きづらさを抱えた人のそうだんの場をつくります。
  ひきこもり当事者の居場所づくりやイベント開催します。

3)親子のコミュニケーション講座
  ソーシャルスキルをゲーム形式で身につけるコミュニケーション講座を
  開講し、親子で気持ちを表現でき、課題を解決する力をつけ、生きる力を
  育めるようにしたいと思います。

4)障害者就労支援事業所の開設を目指します。
  生きづらさを抱えた人のための多様な就労の場づくりをして、障害者が
  自分の強みも弱みも分かって、主体的に社会を支える力になれるようにし
  たいと思います。

5)ひきこもり当事者・高齢者のシェアハウス
  ひきこもり当事者・高齢者がともにできることを協力し合って、世代を
  超えて交流できる住まいをつくりたいと思います。

 私は、人と人とがつながり、連鎖することで、社会課題が浮かび上がり、
さらに皆が力を合わせれば、社会を変えることが可能になること、今まで
長年解決できなかった個々の問題や家族の問題に前に進めずあきらめている
ことも解決に向けて前進できることを一新塾で学びました。この思いを話して、
一歩ずつチャレンジしてゆきます。


■一新塾38期体験セミナー予約スタート!
 志を生きる方程式をお伝えいたします。


 社会起業家山口絵理子さんはマザーハウスの創業者兼デザイナー。文庫化された書籍「裸でも生きる」はその歩みを赤裸々に描かれたものです。山口さんは一新塾の講師としても数年前ご講演くださいました。
以下は山口さんが「起業をするときにためらいなどはなかったですか?」など質問に答えられています。本当に根っからの現場主義の方です。

山口絵理子トークイベント みなさまのご質問にお答えします!


■一新塾38期体験セミナー予約スタート!
 志を生きる方程式をお伝えいたします。
一新塾OBで講師の武藤真祐さん(医師・医療法人社団鉄祐会「祐ホームクリニック」理事長)がAERAの「現代の肖像」の特集(p48)に出ています。
武藤さんは、在宅医療の現場から高齢先進国モデルをつくるために東京・石巻・シンガポールを拠点に活動を広げられています。
 昨日は、水戸市の萩谷慎一さん(一新塾OB&37期)が取り組まれている「第3回リノベーションまちづくり塾@水戸」に参加させていただきました。

会場は260名を超える熱気の中、多くの方が真剣にメモを取りながら聴いていたのが印象的でした。


「補助金に頼らず民間の力を引き出す」
「稼ぐ力は自立する力」
「産・官・学・市民が境目なくつながる」


『行政主導・市民参加のまちづくり』から『民間主導・行政参加のまちづくり』へ向けて、講師の清水義次氏(株式会社アフタヌーン・ソサエティ代表取締役)のお言葉の一つひとつが響きました。



■一新塾38期体験セミナー予約スタート!
 志を生きる方程式をお伝えいたします。

 今回は、一新塾第35期・第37期生の志倉康之さんのメッセージをお届け
いたします。

14年間のサラリーマン生活で1,500人近い中小企業経営者と仕事をされてきた
志倉さんが描くビジョンは「廃業率が改善し、笑顔の起業家で溢れる日本」。
2015年、中小企業を支援する会社を起業。そして、一新塾の同志と共に
「Forアントレプレナー」プロジェクトを立ち上げました。
志倉さんの志を生きる挑戦をお伝えさせていただきます。

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 塾生活動レポート

    『笑顔の起業家が溢れる世界へ「Forアントレプレナー」』

                 一新塾第35・37期 東京本科 志倉康之

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●5年で9割が廃業する中小企業

 皆さんは「中小企業経営者」に対してどのようなイメージを持たれている
でしょうか?我々が実施したアンケートでは「不安定」「大変そう」など
決してポジティブとは言えない回答が上位を占めました。

 中小企業庁が発表したデータによると「2014年度の日本における起業数
22万社に対して廃業数が47万社」と、廃業が起業を大きく上回る結果となっ
ており、アンケートの結果は、現状を良く表していると感じました。

 一度でも独立を考えた事がある方であるなら実感していると思うのですが、
安定したサラリーマンから抜け出し、会社を興し、起業家として生きる道を
選択する事は想像以上に勇気が必要な選択です。

 私は、中小企業経営者はそのような迷いを振り切り、一歩を踏み出した
勇気ある人間であると思います。しかしながら現在の日本では「起業後5年
で9割が廃業する」と言われるように、勇気を持って起業した人が報われ
にくい現状があります。


●中小企業経営者に育てていただいたサラリーマン時代

 私は2001年に新卒でエンターテインメント企業に就職し、新規事業構築や
経営戦略立案を中心とした業務を担当する中で、合計1,500名以上の中小企業
経営者と仕事をさせていただきました。

 特に入社間もない際の学生気分が抜けず、右も左もわからない私に対して
彼らは真っ直ぐ向き合っていただきました。

 時に激励され、時に一喝され、彼らとの関係が深まる中で私は彼らの「経営者」
としての生き方を知り、徐々に「彼らの生き方は本当にカッコ良い」と思う
ようになっていきました。

 一方で前述の通り、中小企業の現実は厳しく、中には廃業に追い込まれ、
夜逃げをしてしまう社長を沢山見てきました。「あれほどお世話になった社長
が苦しんでいるのに自分は何もすることが出来ない」自分の無力さを痛感する
と共に、「自分が経営の力をつけ、自分の力で彼らの経営を支援をしたい」と
本気で考えるようになっていきました。


●転換のきっかけ

 きっかけは一新塾に入塾したことです。
 入塾前の私は、中小企業を支援したいという漠然とした思いを持ちながら中小
企業診断士という資格を活かした個別コンサルティングを実施していました。
遣り甲斐はあったものの、私自身には大きなビジョンもなく、大企業に勤務し
ながら片手間に支援をしているような状態でした。

 一新塾では「徹底的に相手の立場にたつ」「自分が現場に飛び込む」事を叩き
込まれました。毎週のように教室に通い、同期と切磋琢磨する中で、私の中で
「リスクを取り懸命に生きている人の同志となり、彼らが笑顔で豊かになる為
の力になる」というビジョンが完成しました。

 同時に「私自身が起業し、中小企業経営者となることでしか、同ビジョンは
達成することが出来ない」と確信するに至りました。


●独立、プロジェクト活動へ

 当時の大きな悩みは、当時実施していた個別コンサルでは年間50社の支援が
限界であるが、一方で「誰にも相談できず経営に悩んでいる中小企業経営者は
300万人を超える」現実とのGAPでした。

 GAPを埋めるには「一度に多くの経営者を支援できるビジネスモデル」が必要
であることは明白でした。よって一新塾ではビジネスモデルを作ることに注力
しました。

 20社を超える経営者や専門家との打ち合わせやヒアリングで見えて来たもの、
それは苦戦の原因は「彼らは周囲に相談できる人がいない」そのことによる
「圧倒的な情報不足がある」ということでした。

 例えば世の中には5,000近い経営支援策(売上増、コスト減など)や補助金
施策(金銭的支援、人的支援など)が存在します。大企業であればこれらの
施策等を収集する担当や実行する担当を配置することで、抜け漏れ無く活用
する体制が敷かれています。

 しかし中小企業は人員も不足しており、支援策の収集や実行を担当する
スタッフを配置することが出来ない事に加え、そもそも経営者自身がそういった
施策が存在することを認識していない事がわかってきました。

 一方で施策を提供する側である行政にヒアリングを行ったところ彼らは彼ら
で「中小企業の為の施策が中小企業に届いていないこと」に悩んでいる現状が
ありました。

 それであれば「支援者(行政や民間)と中小企業を繋げるサイトを作ろう」

 これが我々のビジネスモデルの軸となりました。

 この方向性を元にメンバーと毎週議論を重ねつつ、出資者プレゼンや議員
プレゼンで進捗を共有していく中で、徐々に納得性のあるビジネスモデルが
完成していきました。

 我々のサイトの狙いは「中小企業経営者にお得な情報を提供すること」では
無く、我々のサイトをきっかけに「自分以外の人に頼る経験をしていただくこと」
にあります。

 中小企業経営者は良い意味でも悪い意味でも「自分1人で何でもやり遂げよう
としてしまう」傾向があると感じます。私も経営者となり感じていることですが、
「自分の事業を人に相談する」ということは心理的にハードルが高いことです。

 我々のサイトを通して彼らに
「自分以外にも自社の経営を応援してくれる施策や人がいる、もっと頼って、
もっと楽に経営をしていいんだ」そう思うキッカケになって欲しいという願い
を込めています。


●一新塾で得たもの

 我々「Forアントレプレナー」は3人のチームですが、途中でメンバーの環境
変化等もあり、直接顔を合わせるのが難しい時期もありました。

 しかしながら3人が依存することなく、自立した存在として、プロジェクト以外
でもリスペクトし合える存在になれたことが、卒塾プレゼンでの主体的市民賞受賞
に繋がったのだと感じています。

 メンバーである小野寺さんは「地元いわき市の活性化」、安斎さんは「日本から
世界への庭園文化の発信」を志に据え、日々活動をしています。
今後は私自身が彼らの志の達成に協力していきたいと考えています。


●今後について

 今後は現在構築中のサイト「Forアントレプレナー」をまずは私の地元中野区
から拡げていきます。私が14年間住み現在も事務所を構える東京都中野区は
「年間の企業減少数が23区で最も多い」という現状があります。

 まずは中野区を中心に同サイトを拡げ、3年以内に1,000社の支援を目標に掲げ
ています。1,000社というのは「中野区の起業社数が廃業社数を超える水準」に
なります。中野区を「23区初の起業社数が廃業社数を超える区」にしたいと考え
ています。

 その過程で共感するメンバーを巻き込みながら増員し、日本全国にサイトの
存在を拡げられる体制作りをしていきたいと考えています。

 自分でやりたいことがあるならチャレンジすることが当然の世界
 そして起業家の笑顔が溢れる世界

 それが我々Forアントレプレナーの目指す未来です。


■一新塾38期体験セミナー予約スタート!
 志を生きる方程式をお伝えいたします。

 今回は、公務員として志を生きるチャレンジを邁進されている萩谷慎一さん
の活動報告をお届けいただきます。
 萩谷さんは31期通信科で一新塾の門を叩いていただき、33期からは本科生
として、お仕事を終えてから水戸から東京の一新塾教室に駆けつけて熱心に
学んでいただいています。

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 塾生活動レポート

          「水戸まちなかリノベーション」
      〜遊休不動産を活用した民間まちづくりの促進〜

                 一新塾第31・33・35・37期 萩谷慎一

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 私は、茨城県の水戸市に、生まれ、育ち、働き、生活する53年の人生
を送って来ました。水戸市役所に勤務し、現在、中心市街地の活性化を担当
しています。

 私の志は、一新塾で打ち立てたミッション・ビションを、本業の仕事で
やっていくことです!


●自分はどんな貢献をしたいのか?

 私は、市民ひとりひとりが、「チャレンジと自己実現」ができる地域社会
をつくることで、地方から日本の活力を取り戻していきたい。そのため、
社会を変えていく人材を地元から輩出していこうと決意しました。

 具体的には、水戸の中心市街地を、「チャレンジと自己実現」の場に変えて
いきます。そのためには、まちを変える新しいプレーヤーとして、志を持つ
20〜30代の若手を結集し、互いに議論し合い、地域社会を変える行動を
起こすコミュニティづくりを、遊休不動産を活用して周辺エリアを再生する
「リノベーションまちづくり」の手法を使って実現していきます。

 そして、民間主導の公民連携により、まちを変えるムーブメントを巻き起こ
していきます。


●水戸人のトラウマ

 かつて水戸は、「魁(さきがけ)のまち」として、幕末期、多くの志士たち
に影響を与えてきました。しかし実際には、明治以降、志を持つ人材の育つ芽を、
摘んできて、他の都市に後れをとってしまったまちではないかと感じています。

 その遠因には、歴史のトラウマが潜んでいるようです。水戸は、尊王攘夷を
唱えながら最後の将軍を輩出したまちで、その根本的な矛盾により、尊攘派と
佐幕派に分かれ、なんと明治の中頃まで血で血を洗う内部抗争を続けました。
天下に先駆けて行動しながら、結局、一番損をしてしまった。この教訓から、
志を持って行動する人物を危険視し、早めにその芽を摘む風土ができあがった
と考えています。


●水戸の中心市街地の状況

 話は現代に戻ります。地方都市の中心市街地の衰退は全国的な課題となって
いますが、水戸市も同様の状況です。歩行者通行量はここ8年間で約22%も
減少し、中心市街地の空き店舗率は約21%という状況です。特に、平成11年
に茨城県庁が郊外に移転して以降、一気に衰退が表面化してしまいました。

 その根本原因は、水戸は明治以降、県庁所在地の既得権益で生きてきたまちで、
これまでさしたる産業振興をしてこなかったことにあると考えています。そして、
県庁の郊外移転に伴い、その既得権益の効き目も失われてしまったのです。


●私のこれまでの人生

 私は水戸から離れたことのない人間ですが、決してこのまちが好きで残った
わけではありません。かつては演劇青年で、志を果たすため、こんなまちから
出て、東京や世界で「チャレンジと自己実現」を夢見た若者でした。そして、
私の志の芽を摘み縛りつけた、両親と水戸のまちに、愛憎入り混じった感情を
抱いてきました。

 やがて、社会人になり、一転、役所内での出世を意識するようになります。
そして、組織の論理に自分を適応させようと努め、管理職に登り詰めましたが、
内なる志や市民性を押し殺して生きてきました。自分を見失い、やがて、
心身のバランスを失い、抑うつ神経症の診断を受けることになります。


●転換のきっかけ

 精神的に少し楽な事務系のセクションに配置転換となり、自分らしい新たな
生き方を模索していた時に出会ったのが一新塾でした。自分の根っこを掘り下げ、
何がトラウマとなっているのかを突き止め、その克服の道から自分のミッション・
ビジョンを発見する指導・助言をいただきました。その結果、自分の救われる道は、
青年時代の挫折からの克服。水戸のまちを人々の「チャレンジと自己実現」の
舞台に変えていくことで、そのトラウマが克服されることに気づきました。
そして、志を持った若者が水戸で活躍できる場を作って行きたいと思い立ちました。


●私の新しい人生

 水戸市では、3年前から毎年秋に、中心市街地のメインストリートを歩行者天国
にして「水戸まちなかフェスティバル」というイベントを開催しています。最初、
ボランティアとして参加しましたが、まちが人々の自己実現の場に変わることで、
にぎわいを取り戻せることに気づきました。

 そして、運命的な出来事が起こります。昨年度4月の人事異動で、何と自分が、
このイベントを担当者になってしまったのです。

 このチャンスを活かすため、「水戸フェス」を、次の3つのビジョンの実現の
機会と捉えて取組みました。
(1)志を持つまちのプレーヤーと、魅力的なコンテンツを中心市街地に引き込んで、
   まちをチャレンジと自己実現の場に変える。
(2)内なる市民性を研ぎ澄まし、まちのプレーヤー(民間人)と本音でつきあう関係をつくる。
(3)職場の仲間も引き込んで、公と民が連携したコミュニティをつくり、ムーヴメントを巻き起こす。

 こうして、20代の若手職員とのコンビで、このイベントを、よりミッション基軸
のイベントに仕立て上げ、2014年は1日で7万4千人、2015年は8万2千人の来場者
を数える人気イベントに進化させることに成功しました。

 ここでの気づきは、普段は閑散としている中心市街地でも、新しいプレーヤー
を引き入れて、魅力あるコンテンツを取り揃えていけば、賑わいが取り戻せる
という事実です。


●リノベーションまちづくりとの出会い

 しかし、イベントは一過性のものです。中心市街地の衰退要因は、県庁所在地
の既得権益にあぐらをかいて、さしたる産業振興をしてこなかったことです。
再び経済活動を活性化するためには、まちに新しいコンテンツとプレーヤーを
引き込んで、都市型のビジネスやサービスを集積させ、新陳代謝を図っていく
ための、新たな方策が必要となります。

 その解決策の大きなヒントを得たのが、一新塾の熱海市現場視察講座です。
衰退化が進む地元熱海のリノベーションまちづくりに取組まれている一新塾OB
の市来広一郎さんから直接ご指導をいただきました。リノベーションとは、衰退
しているエリアの魅力と価値を向上させることを目的に、空き店舗・空き家など
の遊休不動産を活用してその起爆剤となる民間主導の新しいビジネスを立ち上げ、
波及効果をもたらす取組です。多額の予算を投入しても結果の出ない再開発事業
や補助金行政に代わり、出来るところから小さく始める民間主導のこの手法こそが、
中心市街地活性化の根本原因の解決手段だと確信しました。

 こうして、水戸市においてもリノベーションまちづくりを始めようと決意します。
リノベーションスクール講師陣の参加する学習会や講演会に積極的に参加して
ネットワークづくりを行うとともに、市長に「水戸まちなかリノベーション事業」
の政策提言を行い、リノベーションまちづくり講演会やリノベーションスクール
開催の予算を獲得することに成功しました。そして、昨年3月、講師陣を前に
水戸でのスクール開催をプレゼンし、開催が決まりました。事前に、一新塾の
森嶋事務局長に相談し、自分のミッションが定まり、プレゼンに臨めたのが成功
の大きな要因でした。


●公民連携で実現

 リノベーションまちづくりは、これまでの行政主導の補助金や公共事業を中心
とした活性化策と一線を画す、民間主導の公民連携による取組です。まずは、
まちの人たちや行政関係者の意識転換を図る必要があります。

 これまでの取組みとして、リノベーション講師陣を招き、11月〜1月に
3回シリーズで「リノベーションまちづくり@水戸」という講演会の開催し、
地元の機運の醸成をはかっております。

 そして、3月には、実際の遊休不動産の題材に事業プランの策定し、不動産
オーナーにプレゼンして、採用となったプランの実事業化を目指す「リノベー
ションスクール@水戸」を開催します。開催に当たっては、まちを変える新しい
プレーヤーの参加を促すため、20〜30代の若手プレーヤーで実行委員会を
作って、企画・運営していくことにしています。

 さらに、4月からは事業化に向けた後方支援を行う予定です。事業の担い手
となる「家守会社」と呼ばれる民間まちづくり会社の設立に向けてチャレンジ
してまいります。

 家守会社のメンバーは、まちを変える志のある若手で構成したいと考えて
います。そして、まちを変える行動を起こすコミュニティづくりを、公民連携
で実現させていきます。


■一新塾38期体験セミナー予約スタート!