1月26日(水)は、色平哲郎氏(佐久総合病院地域ケア科医師)を一新塾にお迎えし「日本の医療をどうするか? 〜農村医療の現場から」をテーマにご講義いただきました。

「レイテ島でバブさんに会い、人の面倒をみるという人間の本源的な行為に気付いた。どんなに優秀でも一人では生きられない。人は支え合って生きてゆくものだと気づいた」のが村医者を目指したきっかけという色平さん。


無医村だった人口1100人、39%が65 歳以上の長野県南相木村に10 年間、家族と一緒に住み、農村には「お互いさま」「おかげさま」という支え合いの気持ちがあり、拝金主義では得られない豊かさを実感されたそうです。2008年に「予防は治療に勝る」を愚直に実践した佐久市の佐久総合病院に戻り、地域ケアの担当に。長寿と低医療費を両立させた「長野モデル」に医の原点があると説き、医療を現場から再生しようと奮闘されています。


このたびは、6年ぶりに一新塾にてご講義いただきましたが、「足元を掘れ!」との言葉、大変胸に響きました。色平さんが地域の現場で、一人ひとりの人生を深く受け止め、とことん人間の本質にアクセスしているからこそ、家族の在り方、地域コミュニティあり方、自治体の政策、国の政策に貫かれる知恵をお持ちであると実感させていただきました。

今後、社会変革に向けて、自らのテーマでプロジェクト活動を展開していきますが、色平さんの姿勢をぜひとも学ばせていただき私たちも現場で出会う一人ひとりの人生をしっかり受け止め、とことん人間の本質にアクセスできるよう精進していきたいと思います。

 


2011年の一新塾講義のキックオフは、“発明起業家”の藤村靖之さんにお越しいただきした。

藤村さんは(株)コマツ技術研究所にて熱工学研究室長などを歴任されましたが、38歳の時に、子どもがぜんそくになったことがトリガーとなって、1984年に脱サラして、(株)カンキョーを設立します。発明した電子式空気清浄機クリアベールは、世界記録となる累積200万台を販売しました。その後に、非電化工房を設立し、電気に依存しない新しいライフスタイルを実現する発明に尽力されています。

藤村さんに一新塾にお越しいただくのは今回で9回目になりますが、今回も、藤村さんの深いミッションに根ざした活動と、あっと驚く、これまでの価値観を覆す深い知恵に学ばせていただきました。

これまでの社会システムは限界を露呈し始めていますが、だからこそ、創造の絶好のチャンスであるとの勇気をいただく講義でした。

「小さければ小さいほどいい!」
「地域レベルで環境と雇用を両立させる!」
「いいことで楽しく稼ぐ!」

また、月3万円ビジネスのお話も目からウロコでした。
2011年のスタートに、一新塾生による具体的な代替モデルを続々と生み出してまいりたいと決意を新たにいたしました。

12月20日の一新塾講師は、『闘いながらクールに社会起業家を生きる!』 をテーマに一新塾代表理事の青山貞一さんに特別講義をいただきました。

青山さんは大学卒業後、アジア経済研究所関連機関、ローマクラブ日本事務局、フジテレビ系シンクタンク所長を経て、1986年、40歳の時に起業を決意。(株)環境総合研究所を設立されます。

以来、“闘うシンクタンク”として、「自立、独立して言いたいことを言う。お金にならなくともなすべきことを自主研究、独自研究として行う。」という姿勢を貫かれています。
また、2004年より3年間、長野県に田中康夫知事の政策アドバイザーなどで、他の仕事と兼務で、毎週長野に出かけ奮闘されました。

今回は、青山さんがどうして現在のように社会変革の第一人者として超人的に変革に挑戦し続け、社会にくさびを打ち続けてこれたのかを、青山さんの社会起業家としての人生にアクセスさせていただきましたが、青山さんの人生の歩みと数々の転機を通じて、ここまで鮮明に使命を生きることの凄さと深さに改めて驚かされました。

行政より格段安く精度の高い三次元流体モデルのシミュレーションソフトの開発など、突出した専門性も大きな武器ですが、どんな調査や政策提言をされるときも、社会の何を変えるのか
明確にビジョンが定まり、青山さん自身の使命も鮮明にされて身を投じて挑戦されているからこそ、そのミッション・ビジョンの力のエネルギーの凄さに圧倒されました。

このたびは、青山さんの社会変革への切実さと使命を生きる切実さに深い気づきをいただきました。
12月16日の一新塾の講師には、一新塾のOBである柏市長の秋山浩保氏をお迎えしました。テーマは「主体的市民とは?〜民のチカラで柏は変わる!」です。

柏市は、千葉県の北西部に位置する人口約39万人の中核市。東京のベッドタウンとして発展してきましたが、発展に伴って、たくさんの問題も生まれています。2300億円を超える借金、急増する75歳以上人口に対応するための医療と介護の問題、待機児童の問題、中途半端に残る開発計画など・・。

秋山氏は「民のチカラ!市民本位・民間発想で柏は変わる!」と市民に訴え、2009年11月に柏市長に初当選。市長としてこれらの課題と戦っています。

秋山氏は生まれも育ちも柏市、町の変遷をずっと見てきたそうです。大学3 年の時に読んだ大前研一氏の「トライアドパワー」を読み、経営コンサルティング業界に就職。その後、フランチャイズの経営企画部門統括、中小企業の再建、在宅医療クリニックの運営等、ビジネスの世界で活躍されてきました。

「政策を考える上では、点ではなく、全体の視点が必要!何をやって何をやめるのか?」

「主体的市民が一定のボリュームを超えることによってこそ、変革の道が拓かれる」

柏市政改革に挑む秋山市長の実践の知恵に触れさせていただきました。


「おかげさまでgardennも10月で5周年です!がんばってます!」

一新塾13期生で元商社マンの天野太雅さんは、2005年10月に、世田谷でカフェ「gardenn」を起業しましたが、先日、久しぶりにお電話でお話する機会をいただきました。

そして、12月15日には、卒塾生の実践紹介として、天野さんのチャレンジを現役生の皆さんにシェアいただけることになりました。テーマは、「地域に根差したカフェ経営の舞台裏」。

天野さんの現場主義での奮闘のドラマから学ばせていただくとともに、天野さんがネクストステージに向け抱えている課題について、一緒に知恵を絞り合う機会となりました。

以下は、今年の9月に天野さんに執筆いただきましたメルマガ原稿です。

●「一新塾ニュース」第429号より
 『地域に密着!カフェ「gardenn」奮闘記』 http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/merumaga/kn_100928.html

●カフェ「gardenn」
http://www.viva-amano.com/gardenn/
12月8日には、戦略経営コンサルタントの小川政信氏を一新塾にお迎えし「フロンティア突破の経営力」をテーマにご講義いただきました。

小川政信氏は、中央官庁、マッキンゼーなどを経て、1996年に
インスパーク株式会社を設立されました。
ミッションは「人と組織の生命力を引き出すこと」。

「突破すべきフロンティアを見極めるのは一筋縄ではいかない。ではどうすべきか。得意技を通して世界を見ることを捨てることである。現実を直視することである。現実を解明し、問題の“本質”をえぐり出し、その本質に意識を集中させることである。そして本当に“本質”に意識を集中させることができたときには、我々は、この世の問題の解決が相当、自由度の高い多次元空間に存在していることに気づいていく」

と小川氏はいいます。

『日本社会の未来創造は可能!』
〜シナリオを構築し全力で挑め!〜

第一部 戦略構想力の根幹
    マーケティング戦略力がすべての戦略の根幹
    マーケティング戦略と事業戦略の統合的理解
    戦略構築の根源的要素

第二部 日本社会の今の現実を知る
    失われた25年=日本社会のピークは1985年
    財政赤字の本質的な意味合い
    マクロ経済政策の戦略的自由度
    国民の未来への意識・社員の未来への意識

第三部 日本社会の「平成維新的」未来創造シナリオ
    マーケティング戦略の政治改革への応用
    国民の投票行動の背景にある深層意識は「改革」
    では今どうすれば?これが我々の直面する課題!
    可能性はある!機は熟してきた!

マーケティングにおける本質の抽出は、必ずしも数ではなく、
少ないサンプル数でも可能であることを実感させていただきました。

現場で起こる事実の一つひとつと向き合って、自分はそれを無視するのか、それとも、挑戦していくのか、常に自らの人生を問う姿勢の大切さを胸に刻ませていただきました。

「夢」×「現実解明力」×「多次元での戦略力」×「勇気」=「未来創造」との方程式で戦略を練り上げる小川氏の思考法に学ばせていただきました。
12月1日の講義には、日本理化学工業株式会社会長の大山泰弘氏をお迎えし「雇用を通じて障がい者と社会をジョイントする」をテーマにご講義いただきました。

日本理化学工業株式会社は、国内シェア30%を持つダストレスチョークメーカーで、従業員74人中55人の知的障害者を雇用しています。

今から約50 年前、卒業生の就職を受け入れてほしいと何度も足を運んで訴える養護学校の先生の言葉で「2週間程度の就労体験なら」と知的障害者の受け入れをはじめたという大山氏。しかし、当時、大山氏にはわからないことがありました。
「施設で楽に過ごすこともできるのに、なぜ、一生懸命に働こうとするのか?」

転機となったある禅寺の住職の言葉。
「人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役にたつこと、人から必要とされること。働くことによってこそ愛以外の3 つの幸せは得られます。障がい者の方たちが、企業で働きたいと願うのは、社会で必要とされて、本当の幸せを求める人間の証なのです。」

私自身、講義をお聞きして感じたのは、大山氏は事業家というよりは、人の可能性を拓く教育者であるとの実感です。

数々のお仕事のエピソードをご紹介いただきましたが、いつも大山氏と出会った方々の個性や可能性がどんどん引き出されていきます。常に大山氏は出会った人たちが「人の役に立つ」ことができるように、その方の環境を整えていかれます。この姿勢を貫くことで、どんな試練が訪れても、支援者が現れ、知恵が湧き出て、必ず道がついてしまうのです。

大山氏には、人生を変え、企業を変え、社会を変える、志を生きる人生のモデルを示していただきました。

いただきました「自分の幸せは廻りの人の役に立ってこそ得られるのです。その幸せはブーメランとなって自分に帰って来てくれるのですから」との色紙のお言葉、常に胸に刻ませていただきます。

11月24日(水)は、現場主義の真髄に迫る講義!
日本政策投資銀行参事役の藻谷浩介さんに一新塾にお越しいただき、「世界から見る日本の地域力」をテーマにご講義いただきました。

平成合併前の3200市町村の99.9%を概ね自費で巡歴した、
現場主義者で、地域再生の知恵袋である藻谷さん。
グローバルな視点とローカルな視点の双方を兼ね備え、
本質を鋭くえぐる目からウロコの分析で、
世界から見た日本の地域力の可能性を語っていただきました。

空気にのまれることなく、徹底的に数字を見て、とことん事実に
アクセスすることで、ことの本質が見えてくること、
現場主義のにこそ真の知恵があることを改めて胸に刻ませて
いただく機会となりました。

塾生からは、このような感想をいただきました。

●人口と世代間の変遷でこれだけの論理が展開できることに驚いた。
●イメージ、現実のギャップ、現実は数字、現場を読み、空気だけで判断しない。
●ニュース、情報、一つ一つに対して常に真実かどうか冷静に読み解きたい。
●自分にとって身近なもので磨けば輝くものを見つけたい。個性を追求することで価値が生み出せることに気づかせていただきました。
●高齢者が増えていく日本だからこそのビジネスチャンスもあると思いました。
●熱さが違いました。現場を歩いておられる方でした!
私たちがこれから突入するのは、答えのない時代です。
人口減少、少子化、高齢化、財政赤字、経済の低迷、
国際競争力の低下、格差拡大、ワーキングプア、雇用問題、
環境問題、教育問題、コミュニティの崩壊、家庭崩壊、
児童虐待、孤独死、3万人を超える自殺者・・・。

まだ、解決の糸口のつかない難題が山積していますが、
もはや、欧米諸国に問題解決のモデルはありません。
こうした答えのない時代に突入するにあたって、私たちは
どうすればいいのでしょうか。

これからは、私たちの生活の中で、あるいは、仕事の中で、
誰も経験したことがない難題が押し寄せてくるでしょう。
こうした時代にあっては、私たち自身の“人間力”が何より
問われる時代なのではないかと思います。

こうした難題に遭遇した時に、あなたが、どの時代の、
どのタイミングに、どんなビジョンを描いて、一大奮起してやるか。

あなたが、限りを尽くして、突き抜けたビジョンを思いっきり語って、
身を投じて邁進する。あなたの一大奮起こそが試されるのだと思います。
人には自分なりの臨界点というのがあります。時に、人はその臨界点を
超えるとき、強烈な求心力が生まれます。

その求心力は、周りの人々をひきよせ、他の人にも臨界点を超える力を発揮させます。そして、それが次から次へと他の人たちに連鎖して、ついにはムーブメントになって時代を変革する力となるのです。

ですから、新しい時代がどう拓かれるかは、あなたの一大奮起しての
“人間力”にかかっているのです。
もし、あなたが新しい一歩を踏み出そうと思うのなら、
もし、あなたが社会を変えようと思っているのなら、
私は3つのステップが必要だと考えます。

一段階目は、自らのミッションを定めること。
二段階目は、ミッションを現実に結ぶためにプランニング技術を学ぶこと。
三段階目は、社会実験に挑むこと。

大切なことは、一段階目のミッションを鮮明にする段階でも
同志の存在がとても大きいことを知ることです。

多くの人は企画書が完成しなければ他人に相談できないと思っています。それゆえ、ミッションが定まるまでは一人で悶々と悩んだり考えたりします。あえて人とは話をしない。いわゆる、二段階目までは一人で行う人が多いのです。

けれども、実は漠然としたミッションであっても
ありのままを伝えることができれば、企画書が完成していなくても
切実感を共有できる同志であれば、必ず引き上げてくれます。

つまり、上記の3つのどのステップでも切磋琢磨しあう同志がいることで何倍もの相乗効果が生まれるのです。

同志と出会えば、共鳴が起こり、シナジー効果によって、
一人のときには思いもよらなかった計り知れない可能性が開けてきます。

それは、一新塾の先輩方が自らの社会実験を通じて証明してくれています。同志との出会いからすべてがはじまるのです。


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■■■■            【 参加者募集 】
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■■   一新塾 第27期(11月開講) 説明会&体験ワークショップ
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■■       『“根っこ”を掘りさげたい人、集まれ!』
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■■■               東京本科
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一人ひとりの個性を、伸び伸びと存分に発揮する「市民パワー」。
それを引き出し育み合う場が一新塾です。

ここでは、全員が自分の根っこを相互に掘り下げあいます。
漠然とした思いの方は自らの志を発見し、思いが定まっている方は、さらに志を鮮明にして、社会の現実に向かいます。共に学び、共に行動しながら、 ミッション基軸の社会変革プロジェクトに挑戦してゆきます。

一新塾は、このような挑戦を応援しあう、志でつながるコミュニティです。
プロジェクトを通じて社会変革を目指すと共に、この実践のプロセスを通じて自らが志を果たす生き方が開かれていく場でもあります。
(人生の転機の相談にも乗っています。)

説明会では、一新塾創設16年の歩みから生み出された市民の知恵、
フレームワーク、講義、塾生の学びをお伝えします。

「政策提言・社会起業・市民プロジェクト」という方法論を駆使して
どのような社会変革の実験をしているのか、一人ひとりがどのように成長してゆくのか、どう人生が変るのか、現在進行中の様々な塾生のチャレンジの物語もご紹介させていただきます。

 説明会の主な内容(予定):
    ●激動の時代だからこそ、削ぎ落とす学びでミッションを鮮明に!
    ●「自分の人生」と「社会の現実」を交じり合わせる現場主義
    ●「根っこ」と「幹」がつながる目覚めの連鎖
    ●誰もが社会創造に参加できる「志のコミュニティ」とは?
    ●1年間でここまで変る!(学び、発見、成長、同志)
    ●三束のわらじを履こう!〜「社会起業」「政策提言」「市民PJ」
    ●OB/OGとの交流タイム・質問タイム

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【東京本科 説明会&体験ワークショップ】
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 テーマ:『“根っこ力”で社会変革!
       〜ミッション基軸ででネクストリーダーを目指せ!』

 日 時:2010年10月13日(水)19:30〜21:40
          10月16日(土)15:00〜17:30
          10月20日(水)19:30〜21:40

 会 場:一新塾セミナールーム
     (住所)東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F
     (地図)http://www.isshinjuku.com/01issin/i_chizu-1.html
 講 師:森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)
 お申込み:http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html

< 一新塾「第27期」概要 >━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◎開 講:2010年11月7日(日)
 ◎期 間:12ヶ月、『講義』『プロジェクト実践』『コンサルティング』
      平日夜間・土日で学びます(月4〜5回程度)
 ◎コース:政策提言・実現コース
      社会起業コース
      市民プロジェクトコース
 ◎ 科 :本 科(東京)
      地域科(大阪・名古屋)
      通信科
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