7月27日には、一新塾講師に前澤哲爾さん(山梨県立大学教授・一新塾理事)
に、「地域プロデューサー養成講座〜脱皮人生で社会を変える!」をテーマに
ご講義いただきました。


前澤さんは1999年、ソニーPCLでの本業の傍ら「日本にフィルムコミッション
(FC)設立を!」と、映像制作の撮影環境改善のための公共機関を作る活動を開始され、
2001年全国組織「全国FC連絡協議会」を設立、8年間で全国101ヶ所に設立される
大きなムーブメントを起こし、「サラリーマン時代に仕事の合間をぬっての活動でも、
これだけ出来る!」ということを実証していただきました。


さらに前澤さんは、自らのミッションを「映像を使った地域再生」と打ち立て、現在は、
山梨県立大学教授として、まったく縁のなかった山梨のフィールドに飛び込み、
地域の現場に軸足を置き「地域プロデューサー」として、映像を活用したまちづくりを
実践されています。


「地域プロデューサー」の資質も語っていただきました。


●企画力
●ネットワーク力
●牽引力
●危機管理能力


取り分け「危機管理能力」の重要性を指摘されました。


そして、前澤さんはご自身の人生を振り返り、“脱皮人生”と言います。
人一倍の好奇心で、5年ごとに活動のフィールドを変え、新しい挑戦に
チャレンジし続けた、学生時代からの人生の歩みをご紹介いただきました。

 

 2011年11月に一新塾の講師をお引き受けいただきました
鈴木誠さん(株式会社ナチュラルアート代表取締役)が、
すばらしい本を出版されました!

鈴木さんは元銀行マン。2003年に農業ベンチャー会社
「株式会社ナチュラルアート」を設立され、全国10か所に
直営農場を運営。農業に経営観念を導入し、年商100億円と
日本最大級の農業生産者グループを確立されました。


鈴木さんはこの本で決意を述べられています。


「この災害、そしてTPPという難局を逆に“利用”して、農業界の
大改革を進めるべきだ。農業を日本のリーディングインダストリー
にするために、そして農業が“かわいそうな人たち”ではなく、
“憧れの職業人”になるために。農業界を“夢も希望もある世界”
に変えるためには、この転機を逃してはいけない」

『りんご一つにあと20 円多く払えば、東北の農業は復興できる』
 鈴木誠著・講談社 定価1470円(税込)

http://www.amazon.co.jp/dp/4062171023



7月13日には、一新塾にジャーナリストの田原総一朗氏をお迎えいたしました。
首相、政府高官、官僚、財界トップと数多く対談し、時に番組を通じて首相を退陣
に追い込むほどの真剣勝負を展開されてきた田原氏に「21世紀リーダーの条件」
をテーマにご講義いただきました。

時の人々を迎え、躊躇することなく旬の話題についての本音を引き出し、予測不能
の展開が視聴者を惹き付けた『サンデープロジェクト』『朝まで生テレビ!』で
テレビジャーナリズムの新しい地平を拓かれた田原氏。


明治維新はヨーロッパを真似することによって、戦後はアメリカを真似することによっ
て乗り越えて日本は、直面する危機を乗り越えるために、もはや真似するものがない。
だからこそ、自分で考えることの重要性を再三繰り返して語られました。


この日本にあって、無責任体制の大きな流れにのみ込まれることなく、自分で考え、
自分軸で勝負することのかけがえのなさを、深く刻ませていただきました。

覚悟を込めた一言一言、全身全霊で語られるエネルギーに終始圧倒されました。


7月7日には、一新塾に北川正恭氏(早稲田大学大学院公共経営研究科教授)を
お迎えし「生活者起点の社会変革」をテーマにご講義いただきました。


三重県知事時代、事業評価、情報公開など地方分権の旗手として活動して
きた北川氏。その後、「マニフェスト」を提言。2003 年の統一地方選挙と
総選挙に取り入れられました。選挙を重ねる度に普及が進み、日本の政治に
おいてもすっかり根付きました。現在は、内閣府の地域主権戦略会議の構成員
として、出先機関改革など地域主権改革の施策を検討、推進されています。


ミクロの“ゆらぎ”がマクロを制するが如く「一点突破全面展開」で、
ムーブメントを巻き起こし続けてきた北川氏。
北川氏の揺るがぬ志で改革に身を投じてきた人生、社会変革者としての
ビジョンに邁進する姿勢に触れさせていただきました。


「生活者起点」の理念の奥深さ、そして、その理念を浸透させるために、
“対話”を果てしなく繰り返し続けて来られた北川氏の姿勢にこそ、
時代を切り拓く知恵をいただきました。
一人ひとりの人間をとことん尊重し、とことん寄り添い、働きかけて、
“対話”を通じて理念を刷り込ませていく、その積み上げこそが社会変革
の礎であることを学ばせていただきました。

 6月22日には、一新塾に金美齢氏(JET日本語学校理事長)をお迎えして
「日本はアジアのリーダーとしての自覚を持て!」をテーマにご講義いただきました。


金氏が生まれたのは日本統治下の台湾。
目の当たりにした日本統治から中国国民党統治への変化。
日本への留学、そして台湾独立運動への参画。
台湾当局から「独立主義者」としてマークされ、祖国へ帰ることも許されず、
激動の時代を波瀾万丈の人生で駆け抜けてきた金氏。
時代の節目で、信念を貫いた発言を発信し続け、日台の架け橋として
身を投じて奔走する金氏。


金氏の覚悟と信念に触れさせていただくことで、自らの覚悟を問うかけがえのない
機会となりました。

 6月15日には、日本を代表するの社会起業家である飯島博氏(NPO法人アサザ基金代表理事)を一新塾にお迎えいたしました。

講義テーマは、『市民型公共事業による「日本列島快増論」』。


飯島さんが取り組まれている「アサザ・プロジェクト」は、“湖と森と人を結ぶ”
市民型公共事業として、のべ20万人もの人々が参加し、200を超える学校を
結びつけた壮大な社会実験となっています。


28期生にとっては第一回目の講義。
27期生にとっては折り返しの志の再設定の講義。
議論のねらいとしては、以下を目指しました。


 ●突き抜けたビジョンを描く力を自分のものとする。
 ●飯島氏の発想を自分のテーマではどう応用できるか考える。
 ●飯島氏の社会変革に向かう志に触れることで、自らの覚悟を問う機会とする。


社会変革者に求められる核心の知恵の数々。


物語、ファンタジーの力
動的ネットワークの力
空間を読み直す力


飯島さんの突き抜けた発想に触れ、大いに啓発され、これまでの自分の殻に亀裂
が入った塾生が続出しました。


「もやもや」こそが社会変革の原動力であり知恵の源泉であると言い切る飯島さん
の言葉は、「もやもや」を抱えて入塾した塾生にとって大きな勇気となりました。

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色紙のお言葉、

「感じる前に分ろうとするから…わからないんだよね!」

現場主義を胸に刻んで前進してまいりたいと思います。

 3.11を境に日本は大きく変わることとなりました。
この国難にあって、復旧・復興のために力を尽くされていらっしゃるみなさまに
心より敬意を表します。

人生、山あり谷ありですが、山の時はイケイケどんどんで前しか見えません。
しかし、谷の時にこそ、過去をじっくり振り返り「私たちが築き上げた社会は
これでよかったのか?」「私たちの人生もこれでいいのか?」、何が本当に大切
なものであったのか原点に立ち戻ることができます。
今は、創造の知恵を蓄えるかけがえのない時なのかもしれません。


震災後、命をいただいた私たちがどう生きるべきのか?
やはり、自らの使命を全うすることだと思います。


この時代のこのタイミングにご縁をいただいたみなさまと共に、人生の根っこを
掘り下げ、志を鮮明に、新しい国づくりに挑めますことを心より感謝いたします。


2011年5月29日、一新塾「28期入塾式」&「27期中間発表」&「26期卒塾式」
を開催いたしました。


●「28期入塾式」


このたび、新しい社会創造のために今こそ身を投じたいとの志を抱いた102名
の挑戦者に新たに一新塾の同志に加わっていただきました。
いよいよ、道なきところに道を切り拓く、志を生きる道を歩んでいくこととなり
ます。たくさんの試練が訪れることになるでしょう。
しかし、それは、志を立てたからこそ現れるものだと思います。
人生の必然を原動力に、共に切磋琢磨し、社会変革に挑んでまいりましょう。


●「27期中間発表」


27期生は、折り返し地点。
入塾から半年、身を投じて志を生きた講師に刺激を受け、バックグラウンドの違
う同志との議論で既成概念に亀裂が入り、現場に飛び込み自らの価値観が砕かれ
て、自らのミッションを鮮明に研ぎ澄ましてきた日々。
『6つの箱』を何度も回し、根っこを掘り下げることで、「人生の必然」と
「プロジェクト」と「社会ビジョン」が自分軸で貫かれていることが実感できる
ようになってきました。


※『6つの箱』の方法論は、新刊「根っこ力が社会を変える」でご紹介しています。
  http://www.isshinjuku.com/03bosu/b_issryku_book.html


●「26期卒塾式」


1年という期間ですが、思いの強い分だけ現実も変えてしまう
その人間の可能性の大きさに驚いています。
また、人間の凄いところは、爆発的な成長力であることを、
26期生の皆さんのこの一年間の姿を見て実感させていただきました。
「生活者主権の国づくりのために主体的市民を生きよう!」
という一人の本気の「覚悟」が一人には留まらず、一人の主体的市民
への目覚めが、他の主体的市民を呼び覚まします。
志を共鳴させながら互いが絆を結んでいき、その連鎖はますます
多くの人たちを巻き込み、ますます大きなうねりとなって時代を変革
するパワーとなります。



政治が確固たる国家ビジョンも戦略も描けない、こうした時代だからこそ、
私たち市民が社会を変える!との決意を新たに、志を鮮明に、現場主義を貫き、
市民から突き上げていく力をますます鍛錬していきたいと思います。

 4月14日の一新塾講義には一新塾のOBである阿部等氏(株式会社ライトレール代表取締役社長)をお迎えし「人と環境にやさしい交通の実現に人生を賭ける!」をテーマにご講義いただきした。


「排ガスを撒き散らしたくさんの交通事故を起こすクルマが、世の中で使われ過ぎている」
「鉄道をもっと合理的に運行すれば、はるかに便利にできる」
との思いを小学生から35 年抱き続け、2005年、一大奮起して、17 年間勤務したJR東日本を
退職し、将来は鉄道会社を興すことも念頭に起業した阿部氏。


道路渋滞・大気汚染・交通事故・通勤地獄・公共交通の低利便性や衰退といった交通問題が
深刻な中、「各人が“個別”交通システムを“所有”するのでなく、“共用”交通システムを
“利用”できる社会の実現を!」とビジョンを描き、奮闘を続けています。


社会変革には、「理念」と「技術」の2つを兼ね備える必要性を実感させていただきました。
「理念」面では、阿部さんが小学生の時の車社会への問題意識から始まり、仕事での経験を
積み上げる中で、突き抜けたビジョンが育まれていく人生の歩み。
「技術」面でも、数々の経験を重ね現場主義を生きる中で蓄積されてきた知識、スキル
の重要性。


一新塾の同志である阿部氏の姿勢を通じて、信念を貫き起業するとはどういうことであるのか、
徹底的に迫る講義となりました。

 4月7日は、「社会起業事業計画レクチャー&コンサルテーション」の講座でした。
今回、一新塾の講師にお越しいただいたのは、川北秀人氏(IIHOE代表)です。
川北氏のミッションは、地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展を
実現すること。これまでに、議員政策担当秘書やNGOリーダー等を務め市民の政治、
環境など幅広い分野で、数多く問題解決の実践現場に立ち会ってこられました。

このたびの東日本大震災において、川北さんは以下のブログにあるようなお取組
みと提言をされていらっしゃいます。ぜひとも、ご一読ください。


■川北秀人氏ブログ→ http://blog.canpan.info/dede/


日本が震災を経て、日本の前提が大きく変わりました。
この時代のこのタイミングにプロジェクトの舵をどうきっていくのか、
なぜ自分がこれをするのか?誰のためにどこまでやるのか?
しっかり向き合い深堀りする絶好の機会となりました。


また、現場主義に基づいて、


「社会起業」によるソリューション
「市民プロジェクト」によるソリューション
「政策」によるソリューション


の3つのアプローチで、市民だからこその社会変革に向かうための、
マーケティング、財務、組織マネジメントなどの視点で深く堀り下げる
機会とさせていただきました。

 3月31日には、加藤秀樹氏(構想日本代表・東京財団会長兼理事長)を一新塾にお迎えし「事業仕分け〜行財政改革の切り札!」をテーマにご講義いただきました。


2009年、政府の行政刷新会議が実施し国民が注目した「事業仕分け」。加藤秀樹氏が代表をつとめる「構想日本」が2002年より旗を振り、国や自治体で数多くの事例を重ねてきた行財政改革の切り札です。


構想日本が定義する事業仕分けは以下の5点です。国や自治体が行なっている事業を、

(1)予算項目ごとに、
(2)「そもそも」必要かどうか、必要ならばどこがやるか(官か民か、国か地方か)について、
(3)外部の視点で、
(4)公開の場において、
(5)担当職員と議論して最終的に「不要」「民間」「国」「都道府県」「市町村」などに仕分けていく作業。


2011年03月25日現在、6省(文部科学省、環境省、財務省、外務省・ODA、国土交通省、農林水産省)、80自治体、合計109回実施されています。

「事業仕分け」とは、予算編成でも政策議論でもなく、過去に使った金をチェックするということ。過去3年間にの使ったお金のチェック。約束どおり達成しているかのチェック。事業仕分けの本質的な意義について大変わかりやすく示していただきました。


また、政策ベンチャーとして政治に風穴を開けてきた構想日本を立ち上げ、行政の課題に鋭く切り込むモデルを生みだし、全面展開させた加藤氏の「役人20年やってるからこそ、今これをやっている!役人と議員を繋ぐことができる!」とのお言葉、とても胸に響きました。