一新塾講義に阿部等氏(株式会社ライトレール代表取締役社長)

 4月14日の一新塾講義には一新塾のOBである阿部等氏(株式会社ライトレール代表取締役社長)をお迎えし「人と環境にやさしい交通の実現に人生を賭ける!」をテーマにご講義いただきした。


「排ガスを撒き散らしたくさんの交通事故を起こすクルマが、世の中で使われ過ぎている」
「鉄道をもっと合理的に運行すれば、はるかに便利にできる」
との思いを小学生から35 年抱き続け、2005年、一大奮起して、17 年間勤務したJR東日本を
退職し、将来は鉄道会社を興すことも念頭に起業した阿部氏。


道路渋滞・大気汚染・交通事故・通勤地獄・公共交通の低利便性や衰退といった交通問題が
深刻な中、「各人が“個別”交通システムを“所有”するのでなく、“共用”交通システムを
“利用”できる社会の実現を!」とビジョンを描き、奮闘を続けています。


社会変革には、「理念」と「技術」の2つを兼ね備える必要性を実感させていただきました。
「理念」面では、阿部さんが小学生の時の車社会への問題意識から始まり、仕事での経験を
積み上げる中で、突き抜けたビジョンが育まれていく人生の歩み。
「技術」面でも、数々の経験を重ね現場主義を生きる中で蓄積されてきた知識、スキル
の重要性。


一新塾の同志である阿部氏の姿勢を通じて、信念を貫き起業するとはどういうことであるのか、
徹底的に迫る講義となりました。


一新塾講師に川北秀人氏(IIHOE代表)!

 4月7日は、「社会起業事業計画レクチャー&コンサルテーション」の講座でした。
今回、一新塾の講師にお越しいただいたのは、川北秀人氏(IIHOE代表)です。
川北氏のミッションは、地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展を
実現すること。これまでに、議員政策担当秘書やNGOリーダー等を務め市民の政治、
環境など幅広い分野で、数多く問題解決の実践現場に立ち会ってこられました。

このたびの東日本大震災において、川北さんは以下のブログにあるようなお取組
みと提言をされていらっしゃいます。ぜひとも、ご一読ください。


■川北秀人氏ブログ→ http://blog.canpan.info/dede/


日本が震災を経て、日本の前提が大きく変わりました。
この時代のこのタイミングにプロジェクトの舵をどうきっていくのか、
なぜ自分がこれをするのか?誰のためにどこまでやるのか?
しっかり向き合い深堀りする絶好の機会となりました。


また、現場主義に基づいて、


「社会起業」によるソリューション
「市民プロジェクト」によるソリューション
「政策」によるソリューション


の3つのアプローチで、市民だからこその社会変革に向かうための、
マーケティング、財務、組織マネジメントなどの視点で深く堀り下げる
機会とさせていただきました。


「事業仕分け」をテーマに一新塾に加藤秀樹氏(構想日本代表・東京財団会長兼理事長)!

 3月31日には、加藤秀樹氏(構想日本代表・東京財団会長兼理事長)を一新塾にお迎えし「事業仕分け〜行財政改革の切り札!」をテーマにご講義いただきました。


2009年、政府の行政刷新会議が実施し国民が注目した「事業仕分け」。加藤秀樹氏が代表をつとめる「構想日本」が2002年より旗を振り、国や自治体で数多くの事例を重ねてきた行財政改革の切り札です。


構想日本が定義する事業仕分けは以下の5点です。国や自治体が行なっている事業を、

(1)予算項目ごとに、
(2)「そもそも」必要かどうか、必要ならばどこがやるか(官か民か、国か地方か)について、
(3)外部の視点で、
(4)公開の場において、
(5)担当職員と議論して最終的に「不要」「民間」「国」「都道府県」「市町村」などに仕分けていく作業。


2011年03月25日現在、6省(文部科学省、環境省、財務省、外務省・ODA、国土交通省、農林水産省)、80自治体、合計109回実施されています。

「事業仕分け」とは、予算編成でも政策議論でもなく、過去に使った金をチェックするということ。過去3年間にの使ったお金のチェック。約束どおり達成しているかのチェック。事業仕分けの本質的な意義について大変わかりやすく示していただきました。


また、政策ベンチャーとして政治に風穴を開けてきた構想日本を立ち上げ、行政の課題に鋭く切り込むモデルを生みだし、全面展開させた加藤氏の「役人20年やってるからこそ、今これをやっている!役人と議員を繋ぐことができる!」とのお言葉、とても胸に響きました。
 

 


一新塾講義にOGの大和田順子氏(ロハス・ビジネス・アライアンス共同代表)!

 3月17日には、今回は一新塾OGの大和田順子氏(ロハス・ビジネス・アライアンス共同代表)をお迎えしての講義でした。

大震災の影響で余震や停電が懸念されましたが、こういった状況だからこそ、この試練を乗り越えるために志を応援しあう場を持つことの意義が大きいと考え開催させていただきました。冒頭に1分間の黙祷の時間を持たせていただいて講義を始めさせていただきました。


講義テーマは「アグリ・コミュニティビジネスでつくる豊かで幸せな地域社会」。支えあいの互助精神で食とエネルギーを自給できる地域社会の創造です。新しい時代のビジョンが求められるこのタイミングで大和田さんにお越しいただいたことの必然を噛み締めながら話を聞かせていただきました。


大和田さんは、2002年9月「日経新聞」等にて日本に初めてLOHAS(ロハス)を紹介されました。LOHASとは、低炭素で持続可能な社会の実現に向け、人・地域・地球の健康を指向する新しい価値観です。


社会人になって20数年、NPO活動やザ・ボディショップなどでの活動を通じて、“社会を変えていくのは、私たち一人一人なんだ”と思うようになった大和田さんは2002年、LOHASに出会います。これまで取り組んできたことが、このコンセプトに集約されると直感。 LOHASに導かれるように社会起業家の道を歩み始めました。ここ数年は、LOHASという考え方を政策提言や地域活性化に取り入れていく活動を展開。


今年の2月には、新著『アグリ・コミュニティビジネス−農山村力×交流力でつむぐ幸せな社会』(学芸出版社)を出版され、以下のメッセージを発信しています。
http://www.gakugei-pub.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-1280-4.htm


「このような時だからこそ、 これからのまちづくりは、石油や原子力に依らない、低炭素で自然エネルギー源をベースにし、 公共交通機関を充実させたコンパクトシティ型のまちで支え合いの互助精神がいきわたった 周辺の農林(漁)業資源をベースにしたコミュニティビジネスを沢山創出し、豊かで幸せな地域をつくる。これからのサステナブルな社会のビジョンについて、共に考えてみませんか」


地域を豊かにする有機農業から、限界集落の耕作放棄地の開墾、都市家庭のCO2削減まで、都市と農山村双方の現場を股に掛ける大和田氏の実践に、塾生がプロジェクトを推進する上でのたくさんのヒントをいただきました。


また、後半のディスカッションでは、まさに、新しい時代の創造に向けて、参加者全員が自らの社会ビジョンと自らの行動への決意を語り合う場が生まれました。


一新塾講義に曽根泰教氏(慶應義塾大学大学院教授)!

 3月3日の一新塾講義には、曽根泰教氏(慶應義塾大学大学院教授)
をお迎えし「政策を競い合う時代」をテーマにご講義いただきした。

講師の曽根氏は、「21世紀臨調」の主査として「政治の構造改革」
を小泉純一郎首相(当時)に提言。また、北川正恭教授とともに
日本のマニフェスト導入に大きな役割を果たしてこられた方です。


現在、政治は混迷を極めていますが、講義では、最新の政治動向を
踏まえ、その裏にある問題の本質にアクセスしていただきました。


また、「本来あるべき政策とは何か?」に立ち戻らせていただき、
市民だからこそ、しがらみにとらわれずに、しっかりとした診断で、
しっかりとした処方箋の政策を生み出せること、その意義の深さに
気づかせていただきました。


さらに、私たち市民が新しい国づくり、地域づくりの主導権を持つために
政治とどのように関わっていけばよいか、知恵を得る機会となりました。

 


2月23日の一新塾講義には、伊勢崎賢治さん(東京外国語大学大学院地域文化研究科教授)!

 2月23日の一新塾講義には、伊勢崎賢治さん(東京外国語大学大学院地域文化研究科教授)をお迎えし「平和はつくれるか 誰のためか?」をテーマにご講義いただきました。

自らを「紛争屋」と称する伊勢崎さん。
アジア、アフリカ、中東など、世界の紛争地に赴き、内戦を終わらせ、平和を取り戻す取り組みをされてこられました。敵対する戦闘集団と交渉、武装解除、動員解除、兵士の社会復帰を実現させる通称DDRはゲリラ兵や軍閥に「自分たちで自分たちを解体させます」。自分で自分の武器を壊させるとき、何を思うのかほとんどの兵士が涙を流すといいます。


学生時代、建築家を目指していたという伊勢崎さん。
「根っこにあるものはものづくり。開発はものづくりの最たるもの。でも紛争はそれをすべて壊してしまう。だから紛争に焦点を当てないとものづくりはできない。」


講義の冒頭では、「人類同時に平和構築はできない」と平和を構築することの大変な難しさをお伝えいただき、まるで、鉛の球を投げられたようでした。
子共兵が暴力の格好よさに憧れゲーム感覚で虐殺する現実。
平和構築と正義が両立しない現実。
衝撃と無力感。

しかし、この人類の難題に、気負うことなく、地に足をつけて、自然体で、国連職員として現場のとして、紛争処理、武装解除に挑まれた伊勢崎先生の人生に触れさせていただき道は険しくとも、できることにベストを尽くすことの大切さを感じさせていただきました。


また、紛争仲介のきっかけを作った多くは民間だったとのお話をお伺いし、私たち市民だからこそできる使命がきっとあると、真剣に向き合う機会とさせていただきました。


一新塾講師に清水康之さん(NPO法人自殺対策支援センターライフリンク代表 )!

 2月17日には、清水康之さん(NPO法人自殺対策支援センターライフリンク代表 )を一新塾にお迎えし「『つながり』をキーワードにした自殺対策」をテーマにご講義いただきました。

いま日本で自殺する人の数は年間3万人。この時代に、この社会で、私たちと同じ空気を吸っているそれだけの数の人たちが、自ら「いのち」を絶っています。


清水さんが自殺問題を意識するきっかけは、NHK時代、札幌市の地下鉄です。線路の向こう側に備え付けられた「鏡」がふと目につきました。ホームに飛び込もうと考える人に自分の姿を見せ、思い留まらせる狙いがあると知ります。

その後、自死遺児の子たちを1年がかりで取材し、番組ディレクターとしてクローズアップ現代「お父さん死なないで〜親が自殺遺された子どもたち」を制作。大きな反響を呼びました。

しかし、国や自治体の対策は進みません。


どうしたらいいのか?
対策の遅れを嘆いていても何も始まらない。
自らが自殺対策の「つなぎ役」「推進役」を担おうと決意。
2004年にNHKを退職し、NPO法人自殺対策支援センターライフリンク設立。署名活動を始め、自殺対策基本法の成立に大きな役割を果たしました。


講義では、毎年3万人を超える人が自殺するこの日本社会にあって、同じ時代を生きるものとして、何ができるか、全員で向き合うこととなりました。


どんな難題も身を投じて行動すれば解決の糸口を見いだせる!清水さんの人生、生き様に触れさせていただき学ばせていただきました。また、実態のあくなき情報収集と分析することが戦略を立てる上でどれだけ大切なことかの実例を具体的に示していただきました。

自殺の問題は「個人の問題」のみならず「社会の問題」であり、3万人の方が毎年自殺に追い込まれてしまう社会的構造が存在します。だからこそ、繰り返しを断ち切るために、子どもたちに安心できる社会を引き継ぐために、しっかり機能する制度やシステムを構築することの重要性を実感しました。


同時に、一人の人間のかけがえのない命、その人生の尊さと重みも深く胸に刻む講義でした。


この問題は、私たち全員が取り組むべき問題です。
日々の生活の中で出会う方々に対して、できることをしっかり取り組んでまいりたいと思います。


一新塾講師に川合アユムさん(株式会社YAMATO創業者・代表取締役社長)

 2月9日には、川合アユムさん(株式会社YAMATO創業者・代表取締役社長)を一新塾に、お迎えして、「経営を通しての自問自答」をテーマにご講義いただきました。


川合さんは、21歳という若さで起業、「ハイテクベンチャーの旗手」として、ひたすら成長するために猛烈に働き、「トップダウン」の組織運営をされていましたがワンマンのままでは会社は続かないことに気づき、独創的な経営システム「プロジェクト・ドライブ制度」に辿り着かれます。


壁にぶつかるたびに、常に自分をオールクリアし続けてきた川合さん。自分の根っこを掘り下げる深さ。どこまでも突き抜けるビジョン。私たちが、自らの根っこを掘り下げる絶好の機会をいただきました。


「判断基準は腑に落ちるかどうか」
「生き様で勝負する」


このメッセージを胸に刻ませていただきました。


一新塾講師に色平哲郎氏!

 1月26日(水)は、色平哲郎氏(佐久総合病院地域ケア科医師)を一新塾にお迎えし「日本の医療をどうするか? 〜農村医療の現場から」をテーマにご講義いただきました。

「レイテ島でバブさんに会い、人の面倒をみるという人間の本源的な行為に気付いた。どんなに優秀でも一人では生きられない。人は支え合って生きてゆくものだと気づいた」のが村医者を目指したきっかけという色平さん。


無医村だった人口1100人、39%が65 歳以上の長野県南相木村に10 年間、家族と一緒に住み、農村には「お互いさま」「おかげさま」という支え合いの気持ちがあり、拝金主義では得られない豊かさを実感されたそうです。2008年に「予防は治療に勝る」を愚直に実践した佐久市の佐久総合病院に戻り、地域ケアの担当に。長寿と低医療費を両立させた「長野モデル」に医の原点があると説き、医療を現場から再生しようと奮闘されています。


このたびは、6年ぶりに一新塾にてご講義いただきましたが、「足元を掘れ!」との言葉、大変胸に響きました。色平さんが地域の現場で、一人ひとりの人生を深く受け止め、とことん人間の本質にアクセスしているからこそ、家族の在り方、地域コミュニティあり方、自治体の政策、国の政策に貫かれる知恵をお持ちであると実感させていただきました。

今後、社会変革に向けて、自らのテーマでプロジェクト活動を展開していきますが、色平さんの姿勢をぜひとも学ばせていただき私たちも現場で出会う一人ひとりの人生をしっかり受け止め、とことん人間の本質にアクセスできるよう精進していきたいと思います。

 


2011年の一新塾講義のキックオフは発明起業家の藤村靖之さん!


2011年の一新塾講義のキックオフは、“発明起業家”の藤村靖之さんにお越しいただきした。

藤村さんは(株)コマツ技術研究所にて熱工学研究室長などを歴任されましたが、38歳の時に、子どもがぜんそくになったことがトリガーとなって、1984年に脱サラして、(株)カンキョーを設立します。発明した電子式空気清浄機クリアベールは、世界記録となる累積200万台を販売しました。その後に、非電化工房を設立し、電気に依存しない新しいライフスタイルを実現する発明に尽力されています。

藤村さんに一新塾にお越しいただくのは今回で9回目になりますが、今回も、藤村さんの深いミッションに根ざした活動と、あっと驚く、これまでの価値観を覆す深い知恵に学ばせていただきました。

これまでの社会システムは限界を露呈し始めていますが、だからこそ、創造の絶好のチャンスであるとの勇気をいただく講義でした。

「小さければ小さいほどいい!」
「地域レベルで環境と雇用を両立させる!」
「いいことで楽しく稼ぐ!」

また、月3万円ビジネスのお話も目からウロコでした。
2011年のスタートに、一新塾生による具体的な代替モデルを続々と生み出してまいりたいと決意を新たにいたしました。


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