一新塾では、理想の社会に向かって志を生きたいと願う人が学ぶ第一歩として
毎週の講義があります。
今回は、『毎週講師と触れ続けることの意味』を一緒に考えてみたいと思います。


●サラリーマンの立場としての罠


 入社するときには心躍らせて
 「この会社を通じて、このように社会に貢献したい」
 との思いを持って仕事に就いたのではないでしょうか。
 ところが、多くの人たちは、時間の経過と共に、
 現実とのギャップや組織の論理に打ち負かされて、
 自らの「志」を埋もれさせてしまいます。


●経営者の立場としての罠

 会社のほとんどは、経営理念を掲げて活動しています。
 ところが、理念は単なるお飾りと化し、理念とかけ離れたところで
 意思決定や戦略が練られがちです。
 本来、経営理念は創業者の「志」そのものです。
 創業時には、活動の基軸になっていた「志」も、時間の経過と共に
 埋もれてしまい、形骸化してしまうのです。


●社会変革プロジェクトの罠

 一新塾での、市民発の社会変革プロジェクトも同じです。
 志(ミッション・ビジョン)を何度も何度も繰り返し語り続け、
 掘り下げ続けなければ時間の経過と共に風化して埋もれてしまいます。


●毎週講師と触れ続けることの意味

 だからこそ、毎週、現場主義を貫き体を張って奮闘している講師の気迫に
 触れさせていただきます。そうすれば、私たちも志を曲げずに踏ん張れます。
 現場で活動すると従来のしがらみにまみれ絡み取られそうになるが、
 ビジョン実現を心の底から信じ、揺るがぬ志で改革に挑戦されている講師に
 触れると戦う勇気とエネルギーが沸いてくるのです。

 
  ここで、29期にお力添えをいただけます講師の方々をご紹介させて
 いただきます。

 
  市民からの社会変革を「政策提言」「社会起業」「市民プロジェクト」の
 3つの切り口から学べるのが一新塾の特徴ですが、今回は、「政策系」の
 講師の方々をご紹介させていただきます。

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■■       一新塾 第29期「政策系」講師陣のご紹介!
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■■■■          (講師紹介Part1)
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 ●北川正恭氏(早稲田大学大学院公共経営研究科教授)

  講義テーマ:「生活者起点の社会変革」


  三重県知事時代、事業評価、情報公開など地方分権の旗手として活動して
  きた北川氏。その後、「マニフェスト」を提言。2003 年の統一地方選挙と
  総選挙に取り入れられた。選挙を重ねる度に普及が進み、日本の政治におい
  てもすっかり根付いてきた。2004年には「早稲田大学マニフェスト研究所」
  を設立し、ローカル・マニフェストによって地域から新しい民主主義を創造
  するための調査・研究を推進。現在は、内閣府の地域主権戦略会議の構成員
  として、出先機関改革など地域主権改革の施策を検討、推進している。
  ミクロの“ゆらぎ”がマクロを制するが如く「一点突破全面展開」で、
  ムーブメントを巻き起こし続けている。北川氏の突出した“プロデューサー
  スキル”から学ばせていただきたい。
 

 ●藻谷浩介氏(日本政策投資銀行参事役)
  講義テーマ:「『人口の波』で見る目からウロコの日本の地域力」


  マクロな視点を持ちながら平成合併前の3200 市町村の99.9%を概ね自費で
  巡歴した、現場主義者の地域再生の知恵袋である藻谷氏。今の日本、経済の
  問題は「デフレ」だの「不景気」だの、意味の曖昧な、言葉で括られるばか
  りで、何が原因で何が起きているのかという「事実」が、明快な言葉で語ら
  れず、不安は増していくばかり。それを、藻谷氏は簡単な理屈でわかりやすく
  解き明かす。世界はどうなってくのか? 日本はどうしていくのか? 
  自分たちは、子供たちはどうしたら幸せな人生を送れるのか? 
  「事実」が分かれば、そのために進むべきステップも、取るべき行動も、
  一気に見通しが開ける。そんなに難しいことではなく誰でも自分にできること
  があると語る地域再生の達人の藻谷氏の本質を鋭くえぐる思考から学ばせて
  いただく。


 ●保坂展人氏(世田谷区長)

  講義テーマ:「世田谷発、日本再生へ」


  「3月11日に受けたショック、そして、その後の政治を見たときに、懸命に動き、
  今日考えて2時間後に動き出せたのは、実は自治体だったことを目のあたりに
  しました。」国政復帰から区長選出馬へ転じた理由の一つをこう説明した。
  中学卒業時の内申書に「政治活動を行った」と書かれたことで高校進学を拒否
  され「内申書裁判」を16年戦った。社会の底辺で数十種類の仕事を転々とし
  ながら、独学でジャーナリストになった。恒久的に子どもたちが声を出すこと
  のできるチャイルドラインを世田谷区で実験的にやり全国に広がる先鞭をつけ
  た。一貫して現場主義の姿勢で社会の問題解決に挑み続ける保坂氏の揺るがぬ
  信念と行動に学ばせていただきたい。


 ●山野之義氏(金沢市長・一新塾OB)

  講義テーマ:「自立した市民によって新しい金沢を切り拓く」


  「常にチャレンジせよ」がモットーの山野氏。黎明期のソフトバンクに勤め、
  孫正義社長が、リスクを背負いながらも数々の経営判断をしていく、そんな
  現場で地を這う営業を体験。市議会議員になる時も、自らの足で歩き、市民
  一人一人に想いを伝える。2010年11月、「大好きなまち金沢のためにまた
  一つ大きなチャレンジを」と市長選に挑み初当選。マニフェストで掲げた
 「まちの磁力を高め、多くの人が行き交うまち」「自立した市民による自発的
  なまちづくり」「おかげさんという感謝の心が溢れるまち」とのビジョン実現
  に向け金沢市政改革に奮闘されている。「リスクを覚悟しながらもチャレンジ
  していくことによってこそ未来が開かれる」と語る山野氏の姿勢から学ばせて
  いただきたい。


 ●貝ノ瀬滋氏(三鷹市教育長)

  講義テーマ:「子ども・学校・地域をつなぐコミュニティスクール」


  現代の子どもたちは、家庭と学校という二つの空間以外に、肥大化したマス
  メディアによる情報空間にあり、そこで埋もれることで、社会性の弱さ、
  実体験の不足、自立の遅れなどの問題が生じている。こうした問題に立ち向
  かうために、三鷹市立第四小学校の校長として、学校と家庭・地域が一体と
  なったコミュニティスクール構想を実践した貝ノ瀬氏。現在は教育長として、
  第四小学校のモデルを発展させた全市コミュニティスクール構想に着手。
  2006年4月には小中一貫カリキュラムのモデル校「にしみたか学園」を開園。
  ビジョン実現に向け、点から面へと、地域と一体となりながら展開する
  プロデューサースキルを学ばせていただきたい。


 ●金美齢氏(JET日本語学校 理事長)

  講義テーマ:「凛とした日本人」


  生まれたのは日本統治下の台湾。目の当たりにした日本統治から中国国民党
  統治への変化。日本への留学、そして台湾独立運動への参画。台湾当局から
  「独立主義者」としてマークされ、祖国へ帰ることも許されず、異国の地で
  二人の子どもを育て上げた金氏。自らの信念をぶれなく貫きながら、大学で、
  マスメディアで、また日本語学校の経営者として、信頼と社会的地位を築い
  てきた金氏。台湾民主主義の胎動の中、日台の架け橋として身を投じて奔走
  する金氏。自らの人生をかけて行動で示されてきた覚悟と信念に存分に触れ
  させていただきたい。


 ●青山繁晴氏(独立総合研究所代表取締役社長・兼・首席研究員)

  講義テーマ:「祖国は甦る」


  青山繁晴氏は、2002年春、日本で初めての独立系、すなわち旧財閥や銀行、
  証券会社などのヒモ付きでないシンクタンクとして独立総合研究所を創立。
  「この国は今、真の独立を必要としています。その『独立』とは、あくまで
  諸個人の自主、自律、独立の上に立つと考えます。諸個人の『独立』とは、
  性別、職業を問わず、すべての有権者が自律的にあらゆることを決定できる
  ことであり、その上に自由にして民主的な社会と『独立』した国が存在しうる
  と考えます。」との理念を掲げ、「いかなる組織や団体からも独立し、いか
  なる補助金の類も受けず、完全なる公平・客観の立場から、企業、社会、
  祖国、世界に寄与する調査研究」を行っている。社会問題の構造をひも解き、
  本質にアクセスした調査・研究、提言を続けている青山氏の深き知恵に学ばせ
  ていただきたい。


 ●桔川純子氏(NPO法人日本希望製作所事務局長)

  講義テーマ:「日韓市民の新たなパートナーシップ」

 
  2006年、韓国で朴元淳弁護士を中心に、市民が社会デザインの担い手になる
  ことを目指す市民参加型シンクタンクとして希望製作所が設立。
  日本希望製作所は、その活動を日本に知らせることを通じて、日本の市民社会
  にオルタナティブを提案すべく設立。「日本から学んだグリーンツーリズムが
  韓国で急速に広がっている。そこから改めて日本の地域が学ぶべきことがある
  と感じた」など、日本希望製作所を通じて、韓国の市民社会の活動に出合い、
  対話を深めることによって、日本の地域のこと、市民活動のことを新たな視点
  で考え、新しい活動をはじめる動きが草の根で起きている。日本希望制作所
  の取り組みから、日韓市民の新たなパートナーシップの可能性について学び
  たい。

  
●青山貞一(一新塾代表理事・東京都市大学教授・環境総合研究所所長)

  講義テーマ:「主体的市民の条件」(1)(2)(3)

  
    PCを利用した三次元流体モデルによる大気、水、騒音などのシミュレーション
  技術。他の追従を許さない突出した分析スキルを武器に環境問題の実態解明
  に挑むと共に、納税者である市民の立場から環境に関わる政策の代替案を国
  や地方に精力的に政策提言し続けている日本の第一人者。ダイオキシン対策法
  など、青山氏のイニシアチブで議員立法も成立させている。また、長野県の
  政策アドバイザーを務めるなど一貫して“現場主義”で、21世紀の新しい
  社会システム構築に挑戦を続けてきた。生き様をもって、主体的市民のモデル
  を示していただいている青山氏から、その主体的市民の精神と姿勢を学ばせて
  いただく。また、市民の立場で新しい地域経営モデルの政策を立案・提言・
  実現するための現状分析力と問題解決力、アクション・プランの戦略の立て方
  を学びたい。

  講義テーマ:「理事によるチーム活動中間・卒塾コンサルテーション」
        「政策提言・社会起業コンサルテーション」

  塾生チームの政策や市民プロジェクト、社会起業プランを青山氏と実際に
  現場で活躍する専門家をお招きしアドバイスいただく。多角的視点でどう
  磨きをかければ社会に影響力を持たせることができるのか実践的な知恵を学ぶ。


 ●森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)

  講義テーマ:「主体的市民入門講座」
        「政策立案力養成ワークショップ」
        「時代に志の楔を打つ! 特訓講座」
        「 現場主義実践講座」
        「連鎖するプレゼンテーション講座」
        「ビジョンメイキング・プロジェクト設計」
        「『6 つの箱』のフレームワーク〜自己と社会の同時変革」
        「タテ軸・ヨコ軸羅針盤〜ミッション基軸型リーダーシップ」
        「主体的市民スピリッツと市民ムーブメント」
        「大前研一政策研究」
        「市民のための問題解決手法」
        「プロジェクト飛躍のためのディベートバトル」
        「プロジェクト活動支援講座(リーダー研修会5 回・チーム研修会4 回)」
        「理事によるチーム活動中間・卒塾コンサルテーション」
        「個人面談」

  
    熱き志を基とした、市民からの政策立案・提言の方法論をお伝えします。
  ゼロベースでありありと鮮明にビジョンを描く手法。「6 つの箱」「タテ軸
  ヨコ軸羅針盤」のフレームワークで「自分の人生」と「社会の現実」を交じり
  合わせて根本原因を解き明かし、問題解決に挑む方法。同志とのシナジー効果
  で市民ムーブメントを起こす手法など、この17 年間、市民からの社会変革実験
  により一新塾に積み上げられた知恵の蓄積を獲得する機会とする。
  今期のテーマは、「削ぎ落とす学びで志を鮮明に」。


 ※明日は「社会起業系」の講師の方々をご紹介させていただきます!
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■■■■□────── 【 参加者募集ご案内 】 ─────────────
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■■       一新塾学校説明会&体験ワークショップ
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 一新塾第29期の開講は2011年11月6日です。
 現在、「一新塾学校説明会&体験ワークショップ」を開催しております。

 世の中が構造的に瓦解する中、自らの根っこを掘り下げ、自らビジョンを描き、
 自分軸を貫くことで社会に向き合ってまいりたいと思います。

 皆さまが自分軸を持って志を生きるための応援をせてください。
 お会いできますこと、楽しみにしています。

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【東京本科 説明会&体験ワークショップ】
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 日 時:2011年10月15日(土)15:00〜17:30 
     2011年10月19日(水)19:30〜21:40
     2011年10月22日(土)15:00〜17:30

 会場:一新塾セミナールーム
    (住所)東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F
    (地図)http://www.isshinjuku.com/01issin/i_chizu-1.html

 講  師:森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)

 参加費:無料

 説明会の主な内容(予定):
     ●試練の時代だからこそ、削ぎ落とす学びでミッションを鮮明に!
     ●「自分の人生」と「社会の現実」を交じり合わせる現場主義
     ●「根っこ」と「幹」をつなげるフレームワーク『6つの箱』
     ●誰もが社会創造に参加できる「志のコミュニティ」とは?
     ●1年間でここまで変る!(学び、発見、成長、同志)
     ●三束のわらじを履こう!〜「社会起業」「政策提言」「市民プロジェクト」
     ●OB / OGとの交流タイム・質問タイム

 お申込み:http://www.isshinjuku.com/

 10月13日は、一新塾理事でWEBプランナーの林冬彦さんにお越しいただき、
広報戦略講座を担っていただきました。また、林さんと私で卒塾まであと3週間
の27期プロジェクトチームのコンサルテーションをさせていただきました。


林さんは、心理学をベースにした「WEBビジネスコンサルティング」
「WEB制作・運営プランニングサポート」「インターネットショップ起動支援」
を専門とし、また、平成維新の会の活動に尽力し、一新塾創設から今日に至る
まで塾生サポートにずっと関わっていただいております。


地域に変革をもたらすためには、プランを研ぎ澄ますことに加えて、
広報戦略を練り上げることも非常に重要です。
自分たちのミッション、ビジョンを存分に発信し、共感を広げ、
人を巻き込んでいくための戦略を磨いていくかけがえのない機会となりました。


「広報戦略というのは現状からビジョンに至る流れを設定し、それに沿って、
 広報ツールを具体的にどう使っていくかを決定するということ」


相手に響く言葉を紡ぎだすには、原点に立ち戻ることの重要性を実感する
かけがえのない時間となりました。


 

 10月6日は、一新塾理事でNPO安全工学研究所代表理事の加部隆史さんに
一新塾でお話しいただきました。
テーマは「グローバルな視点での事業変革への挑戦〜主体的個人としての自由の獲得」
です。


加部さんは、ドイツ系工業分野でのベンチャー企業の日本でのゼロベースからの
立ち上げを10 年間で4件実施。2002 年、安全工学研究所を立ち上げ、機械安全の
認証における日本で最先端の取り組みをリードしています。


オーストリア留学後、ドイツで勤務するなど、若き頃より、ヨーロッパと日本を
行き来してきましたが、今の日本主導者の真の意味での国際感覚とグローバルセンス
の欠如に、かなりの危機感を抱いています。学生時代はイデオロギーに囚われない
学生運動に加担し、現在はあるお寺の住職との対話を重ねる機会を得て、その精神面
と物質的な科学技術の進歩との兼ね合いから21世紀の有るべき姿を模索されています。


前半は、加部さんの起業家としての「生きざま」編。
後半は、激動の世界を見据えての「自由の獲得〜サバイバル・ポイントの提案」編。


加部さんが若き頃から、異端者として、自らの哲学を貫き通して生きる人生に、
大いに啓発させれられました。


また、随所に、グローバルな視点と哲学の話が散りばめられて表層の社会の捉え方
ではなく、その奥にある構造をしっかり読み解く視点も学ばせて頂きました。

 

 9月29日には、一新塾講師にOBで経営コンサルタントの河合拓さん
(GENEXPartners取締役シニアクライアントパートナー )をお迎えし、
「スキルアップ講座 ロジカルシンキング」
「改革の事例紹介  製造業の事業再生事例」
の2本柱にてご講義いただき、ビジネスの知恵を、社会起業や市民プロジェクトや
政策提言の知恵に変換して示していただきました。

■「スキルアップ講座 ロジカルシンキング」
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 ロジカルシンキングはすべてのものの考え方の基本になります。
 ロジカルシンキングを身につけることが出来れば、物事を正しく
 とらえることが出来るようになり、意思決定に大きな間違いが
 なくなるだけでなく、世代、性別、信条を越えた人との
 コミュニケーションの力にもなります。


■「改革の事例紹介  流通業の事業再生事例」
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 事業再生(ターンアラウンド)という仕事は、いわば、会社のお医者さんです。
 お医者さんは、患者の病気を治すことはできません。患者が病気を治そうと
 することを助けることが出来るだけです。自分が会社の建て直しができると
 思うのはエゴであり正しい考えではありません。
 いかにして現実の会社を蘇らせるか。
 そのエッセンスを学ばせていただきました。


常にモノゴトの本質に立ち戻って「なぜ?」を繰り返す河合さんが、
激動のビジネスの世界の荒波を乗り越えてきた数々の現場主義での実践を通じて
生み出した核心をついた知恵が塾生にダイレクトで響いていました。


さらに、“自分で見て”“自分の頭で考えて”“自分で確かめる”ことの重要性を、
河合さんの実践例を通じて腹に落とすことができました。

 

 3.11から、半年が経ちました。
被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
また、復旧・復興にご尽力されている皆さまに心より敬意を表します。


人口減少、少子化、高齢化、財政赤字、経済低迷、雇用問題、環境問題、
無縁社会、コミュニティ崩壊、家庭崩壊、そして、自然災害、原発事故。


生活を通じて、仕事を通じて、あらゆる角度から試練は訪れます。
その厳しい現実に直面するたびに、まさに自分自身の価値観が、自分自身の
生き方が、志が、その都度、試されることとなります。


その現実から目をそらすのか?
それとも、その現実に正面から向き合うのか?


その“現実”と自分の胸の奥にある何か、自分の“根っこ”と言えるも
のが響きあったとき、社会変革者としての目覚めが訪れるのだと思います。


このたび、一新塾ワークショップ in 仙台を開催いたします。


1994年より「主体的市民輩出」のために行ってきた一新塾プログラムを、ぜひとも、
東北地域の復興・再生のために活動されている方やこれから新たな挑戦に一歩踏み
出したいという方にお役立ていただけないだろうかと考えました。


私たち市民、一人ひとりが理想の社会ビジョンを描き行動してゆくことこそが、
家族・地域・日本の新しい未来を生み出すと信じています。


たった一日の特別ワークショップとなりますが、
具体的に「志を生きる」「種をまく」一助としていただければとても嬉しいです。


以下、プログラムのご案内をご覧いただき、お申込みいただければ幸いです。


■■■■■■□────── 【 参加者募集ご案内 】 ──────────
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■■■     「一新塾ワークショップ in 仙台」(無料) 
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■■         〜誰もが志を生きる時代!〜
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     3.11以降、時代の渦にのみ込まれている私たちが、
     どこまで混沌の現実を引き受けることができるのか?
     どこまで新しい道を拓くことができるのか?


     その挑戦が今日から始まる。


     私たちが築き上げてきたもの、信じてきたものが、
     瞬時に瓦礫と化し、襲いかかるニヒリズム。


     しかし、種をまくことなら、今からでもできる。 


     灰色の空気に覆われても、うつむくことはない。
     なぜなら、希望の光は自らの志の中にあるからだ。


     だから、誰もが志を生きる国を、今こそ創ろう!


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【一新塾ワークショップ in 仙台(無料)】
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プログラム(予定):


【基調講座】テーマ「誰もが志を生きる時代へ〜一人ひとりが未来を描く」
   
  〇削ぎ落とす学びで志を鮮明に
  〇「自分の人生」と「社会の現実」をつなげて未来創造に挑む
  ○東北復興支援の活動をしている塾生の事例紹介


【ワークショップ】テーマ「問題解決フレームワーク『6つの箱』」

  ○『6つの箱』に取り組みワーク

    〜社会変革の3つの道「社会起業」「政策提言」「市民プロジェクト」 

      ・6つの箱取り組みガイダンスと取り組み
      ・取り組み発表と意見交換


 日 時:2011年9月19日(月・祝)13:30〜18:00

 会 場:仙台市民会館 第三会議室
    (住所)宮城県仙台市青葉区桜ヶ岡公園 4−1
    (地図)http://www.tohoku-kyoritz.co.jp/shimin/koutu/guide.htm
    (電話)022−262−4721

 講 師:森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)

 参加費:無料

 定  員:25名
  申込み:http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html

 9月8日には、一新塾講師にソーケングループ代表取締役社長の有吉徳洋氏を
お迎えし「社会的課題をビジネスとして解決する」をテーマにご講義いただきました。


インテリア空間づくり、物づくりの企業として40年以上の歴史を持つソーケン。
2004年より社長を務める有吉氏は、インテリア空間に関わる諸問題の解決のみならず、
社会的な課題をソーシャルビジネスとして解決することを目指しています。


2006 年より恵まれない子供達の支援交流活動をスタート。間伐材を通じて、
障害者の方の仕事支援や商品の宣伝サイトなどを行い、間伐材の売上から
児童福祉施設の改修工事の資金として、間伐材に関わりあう人々が幸せに
なれるよう、ソーシャルビジネスとして立ち上げました。


また、虐待を受けた子供達を一人でも減らす活動の立ち上げや命の大切さを考える
2010山形国際ムービーフェスティバルアニメ・CG部門『最優秀グランプリ』受賞の
ショートアニメーション映画「OROKA」の制作、そして、東日本大震災被災地
への支援活動など、様々な活動を展開されています。


創業者であるお父様の手帳によって、志のバトンが渡され、それが有吉さんの志に
火を点けられたこと。そして、有吉さんが志を思いっきり邁進されることでその志
に響いた同志の方を続々と巻き込まれたこと。さらに、異業種の方々と協働が深め
ることで、続々と新たな社会起業のフィールドを生み出して来られたこと。
まさに、一点突破、多面展開のモデルを示していただけました!

 8月25日には、「NPO法人えがおつなげて」代表理事の曽根原久司氏を
一新塾にお迎えし、『都市と農村をつなぐ資源循環型の経済』をテーマに
ご講義いただきました。


「NPO法人えがおつなげて」は、「村・人・時代づくり」をコンセプトにして
都市と農村が共生できるような社会の実現をめざすNPOです。
活動の中心は、人口約600人の山梨県北杜市須玉町増富地区。高齢化率62%、
そして耕作放棄率が62.3%であった限界集落で、農村にあるさまざまな資源を
有効活用するため、グリーンツーリズムや自然エネルギー事業などを展開。
2003年からスタートした活動で、これまで約15,000人が都市から増富地区を
訪れ、約3ヘクタール以上の遊休農地が復活しました。


ますます共感の輪が広がる活動ですが、その第一歩は、曽根原氏自身の山梨
への移住、そして100坪の農地から始まる自給自足生活でした。
社会変革実験を小さなモデルから始め、共感と共に事業として大きく育んで
いる曽根原氏の実践から学ばせていただきました。


特に、徹底した事前調査と分析で、なぜこの地域なのか、なぜこの地域資源
なのか、そして、都市住民のどんなニーズに応えるのか、シーズとニーズを
掘り起こす眼差しの鋭さ、そして、つなげるだけでなくビジネスモデル化し
ていく知恵に触れさせていただき、参加者一同、自らのプロジェクトを
イメージして、次なるアクションのヒントをいただくことができました。

 

 8月17日には、一新塾講師として、現消費者庁長官で前我孫子市長の福嶋浩彦氏
をお迎えし『「新しい公共」をつくる!』をテーマにご講義いただきました。


福嶋氏は、改革派市長として、我孫子市にて、市の補助金の市民審査、市職員採用
での民間試験委員、常設型市民投票条例、コミュニティビジネスの育成、市民債に
よる自然環境の保全、提案型公共サービス民営化など、市民自治を理念に掲げた
数々の市政改革に取り組まれました。


そして、政権交代後、鳩山由紀夫前首相が所信表明で掲げた『新しい公共』という
理念を市民から具現化すべく、「新しい公共をつくる市民キャビネット」の共同代表
として、政府の「新しい公共」円卓会議の委員として奔走。
そして2010年8月11日には消費者庁長官に就任され、活躍されています。


「官の公共、政治家の公共などあってはいけない。そんなものは存在してたまるか。
 公共というのは全部、市民の公共です!」


とことん市民起点。
徹底的に市民が主役の国づくり。
本気の覚悟が響き渡りました。


コミュニティが変わる、政府が変わる、市場が変わる、そして、3つの領域の関係性が変わる。
ベクトルの方向性は、徹底的に市民意識ありき。
市民社会創造の方法論を簡潔明瞭にお伝えいただきました。


そのためには、私たちが市民自治の力を磨くこと。
意見が違う市民同士でも対話し合意形成できる力をつけることが必要と熱く語っていただきました。

 8月12日は、一新塾OBによる特別講座です。
『市民からの政策提言の鍵はコミュニティにあり!
 〜民間公募の政策審議監として倉敷市変革の経験から』
をテーマに、一新塾第6期OBの栢工裕史さんにお越しいただきました。


栢工(かやく)さんは、旧国際協力銀行職員などを経て、2005年に倉敷市が
全国公募し話題となった「政策審議監」に応募。競争率127倍という超難関を
突破して選ばれ、倉敷市の改革に取り組まれました。
現在は、倉敷市での任期を終え、JICA客員専門員としてご活躍です。


以下、栢工さんからのメッセージです。
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「住みたいまち」「住みやすいまち」の根っこは、倉敷市政策審議監の経験から
コミュテーの再構築と自立にあると考えています。また、コミュニティーを支え
るのが地方自治体であり、コミュニティーを中心とするまちつくりにあった地方
自治体改革が必要です。


この2つの根っこをベースに「長期的なまちの将来の姿」を描き、その実現を
目指す具体的な産業振興、雇用政策、まちつくり、市民活動の推進、福祉政策
(子育て、介護、医療)、環境、教育などを考え一体的に実施していくことが
大切であると考えます。
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コミュニティの再構築の重要性を唱える栢工さんが倉敷市変革に
身を投じて奮闘いただき、獲得された知恵を次に続く方々に
伝えていただく機会が持てました。


塾生のプロジェクトの構想のプレゼンに対しても的確なツボを
押さえた親身のアドバイスいただきました。


また、自治体変革に挑むには、20〜30%の信頼を得られれば改革は実現できる。
そして、変化に抵抗を示す職員や議会に対しても、繰り返し、繰り返し粘り強く
何回も働きかけ続ければ道が拓くとの力強い言葉をいただきました。

 8月3日は、一新塾講師として、宇部市長の久保田后子さん(一新塾OG)をお迎えし
「女性市長が地域を変える〜市民と語る、考える、動く」をテーマにご講義いただきました。


全国47都道府県、1795市区町村で女性首長は29人(2009年12月時点)、全体の1.57%です。
そのうちの一人、2009年7月に山口県内で初の女性市長となったのが、久保田さん。


久保田氏は、マニフェストで議会・審議会の女性委員の割合を現状の35%からH25年迄に50%
にすることを明記するなど、女性の視点を積極的に市政に取り入れようとしています。
また、企業を誘致する 促進策として全国に例を見ない「宇部市イノベーション大賞」の
創設、雇用対策として中・四国初 となる「障害者就労ワークステーション」の開設など、
宇部市独自の施策を実施されています。


揺るがぬ志で奮闘し続ける、一新塾の先輩である久保田さんから「志を生きる」
とはどういうことかを学ばせていただきました。


東京から宇部に地域を変え、
子育て経験から市民運動を始め、
政治の道に入ることを決断し、
宇部市議→山口県議→宇部市長
とステージを変えてきた久保田さん。


その転身の度に「あきらめることも大切」と、
他の可能性を捨て、これと絞り込んだ一つに完全燃焼で
身を投じていく生き方を貫かれてきました。


「あきらめることも大切」。
これが志を生きることと、受けとめさせていただきました。