一新塾のプロジェクトは木に例えることができます。
志が「根っこ」なら、しくみは「幹」です。

新しいことをやるには志である「根っこ」が大切。
そして「根っこ」から地上に「幹」を伸ばしていくには、一人では限界があります。仲間が必要です。

しかし、一人の作業から、仲間との協働の作業となると、いきなり大きな罠
が待っています。

仲間とミーティングすると「最先端のマーケティング手法ではこうしたほうがいい!」とか、「お年寄りをターゲットとするよりは、子どもをターゲットにすべきだ!」とか、いろんなことを言ってきます。
そうなると、私たちは外部評価に呑まれやすく、自分の「根っこ」とは違う
ところに「幹」を伸ばしてしまうことがあります。
しかし、どんなに「幹」が伸び太くなっても、必ずどこかで破綻します。
当然です。「根っこ」が繋がっていないのですから。

では、どうすればいいでしょうか?

「根っこ」と繋がっていないところに「幹」を伸ばそうとしていたら、
仲間に大きなNGを出してください。
「自分の「根っこ」のど真ん中に「幹」を伸ばしてくれ!」と、
ここだけは絶対に妥協してはならないのです。

そして、「幹」を伸ばそうとすると、すぐに壁にぶつかるでしょう。
その壁を乗り越えるには、「根っこ」に立ち戻るしかありません。
「根っこ」で自らを掘り下げて、勢いつけて「幹」を伸ばす。
そうすると、現実の壁を越えられます。
しかし、すかさず、次のさらに高い壁がやってきます。
そしたら、また、「根っこ」に立ち戻るのです。
行ったり来たり。
次のステージに向かうには、「根っこ」に立ち戻るしかないのです。
「根っこ」にこそ、知恵とエネルギーの源泉があるからです。
WBCの決勝で最後を締めくくったのは、やはりイチロー選手でした。
ところで、青木選手は「イチロー選手に依存してはいけない。自分が頑張らないと!」と奮起したそうです。
その意味では、イチロー選手の前半の不調があったからこそ、侍ジャパンの他の選手の主体性が存分に引き出され、世界の舞台でも活躍できるよう育まれたのではないでしょうか?
そして、それがイチロー選手によって計算されたものであったとしたら、それこそがまさに“神が降りてきた!”ということかもしれません。

教育者としてのリーダーシップは、一新塾の今年のテーマです。
11月9入塾式に、一新塾第23期にも大勢の熱き志の仲間が集まっていただきました。
一新塾設立から14年目の秋、来年はいよいよ15周年です!)

激動の社会の現実と向き合いながら、これまでだったら、
 「自分は自分のフィールドで頑張ればいい」
と社会の問題解決は他人任せだった方も、
 「もう放ってはいられない!」
と自ら行動しようとの決意をもって入塾いただきました。

11月9日の卒入塾式では、
21期は昨年の11月に入塾し今回が卒塾式、
22期は今年の春に入塾して今回は中間講義&指導、
23期は今回が入塾式となり、
3つの期が一堂に会し、「主体的市民スピリッツ」を実感しあう機会となりました。
 
冒頭の基調講演では、
市民の立場から数々の政策提言の実践を積み上げ、
社会変革の道を切り拓いている青山貞一代表理事に、
「主体的市民を生きる」とはどういうことか、
自らの姿勢で示していただきました。(講義

後半は、17の一新塾生で活動するチームが、日頃仕事の合間を縫って、挑戦しているプロジェクトのプレゼンテーション。
全てのチームがプロジェクト進展とともに自らを砕き成長を果たしているのが特徴でした。

 ■第21期(07年11月4日〜08年11月9日)チーム活動卒塾発表
   ・へっちゃら力研究所&いきいき!フォーラム
   ・ギャングエイジシェアリングキャンプ
   ・Education 21
   ・自分色の就活発見!
   ・NPO-Cause
   ・市民の市民による市民のための議会改革
   ・世界がマイホーム irori
   ・地域生活文化道場―伊那庄屋館

 ■第22期(08年5月25日〜09年5月24日)チーム活動中間発表
   ・蘇れ若者!プロジェクト
   ・2030ビジョン
   ・育てよう、理解の芽目!
   ・ホームステイ受け入れ
   ・東京から宮崎を元気にしたいっちゃがPJ
   ・廃校活用×都市農村交流プロジェクト
   ・稲城宿・都心部生活者参加型農業中心の里山創生
   ・スナッグゴルフキャラバン隊
   ・Active City for Kids(ACK)

また、一新塾生同士、同志の絆が深い深いものになってきており、切磋琢磨しあう、お互いの志を叱咤激励しあう、それでいて、温かいコミュニティとして育まれてきています。

激動の混沌の中で、
日本社会全体が余裕を失い、
純粋な志をまっすぐ生きようという人たちが生きにくい世の中になっているように感じます。
しかし、こういうときだからこそ、志を応援するコミュニティをもっともっと大きく育んでまいりたいと思います。


一新塾は春と秋に塾生を募集していて1年間学びます。